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82歳宮田洋先生、ワークショップで熱演25分

2010-09-26 15:12:49 | Weblog
感服いたしました。

今年の日本心理学会でもっとも感動した講演でした。

関西学院大学名誉教授で私の恩師である宮田洋先生が、なんと日本心理学会ワークショップで講演されたのでした。

実は前日までそのことを知らず、ある方から教えてもらって急遽予定を変更。

9月21日火曜日午後3時半からのセッションに出席した次第。

もちろんデジカメで40枚くらい撮影させていただきました。

で。このシーンは、PAV(パブと発音します。Pavlovにあやかって宮田先生がつけた名前のイヌで二代目)のカットを見せながら、実験架台上のPAVの真似をされているところ。

1970年春、私が関西学院大学文学部心理学科に入学後、心理学の授業で宮田先生がなさった話の様子そのままでした。

ほかの先生がどうのこうのというのではないけれど、宮田先生の授業は面白かった。

私はまた1年配当の基礎ゼミでも宮田先生が担当。

3年になり、心理学科配属となったときには迷わず宮田ゼミを選択。

イヌの条件づけ実験の様子を撮影するというので、私が西宮保健所の処分犬置き場からもらってきたイヌこそが、このPAVでした。

私はその後、兵庫医大で卒論実験をしたあと、大学院に進学。修士、博士とお世話になり、文学博士号も頂戴した恩師が宮田先生でした。

古武弥正先生に、ねずみを使った逃避条件付け実験から、ヒトの唾液条件づけ実験への変更を命じられた経緯にはどっきり。

唾液採取法のご紹介のなかで、人唾菅の作成秘話、実験中のヒトの様子など思わずにこり。

今田寛先生を被験者として半年にわたって実験した極秘話は、<今田ー宮田>ご両人の討論へとつながりました。

ポーランドネンツキー実験医学研究所のコノルスキー教授のところでの留学実験生活もしっかり。

以上、笑いあり、涙ありの熱弁でした。

「82歳になったとき、はたしてこのような名講演をなすことが出来るのだろうか?」と思ったのは私だけではないでしょうね。

時間内に話を収められたこと、時間内で多くの事を述べたのにもかかわらず、聴衆を飽きさせず、最高の感動を与えてくださったことに尊敬の念をもってお礼を述べたいとおもいました。

明日からの授業、学生さんたちを飽きさせない工夫をいっぱい詰め込んで、チャレンジしたいとおもいました。

2010/9/26・記

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1 コメント

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Unknown (ot)
2011-03-03 15:52:18
他大学の卒業でしたが、宮田先生には院生の頃大変お世話になりました。
働き始めてからはお目にかかる機会がなく、常々お元気でいらっしゃるのだろうかと思っていたところです。
こんなところでお姿を拝見できるなんてうれしすぎて思わず書き込んでしまいました。
ご講演私も聞きたかったです!
本当に残念!
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