サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

生理心理学091113「感情の生理心理学」

2009-11-14 10:41:38 | Weblog
11月13日開講の生理心理学で使用した資料です。

感情とはなにか、感情はどのようにして形成され、脳のどこが関与しているのか。

これらのことが、生理心理学で学ぶべき内容でしょう。

私が子どものまで講演をしたときに、最前列にいた小学生が北島康介のガッツポーズをみて発した言葉。

「おっちゃん、なんで怒ってるの?」

が起題。

感情が乏しいからなのか、共感スキルがないからか、感情表現スキルがないからか、それとも感情のことばを持ち合わせていないからなのか。

いくつもの考えがあるでしょうが、生理心理学では、感情成立の学習説を基盤として、神経系・内分泌系・免疫系の役割と、それらを束ねる脳の認知機能に重心をおいて考えます。

シャクターの認知説をお話ししました。生理的覚醒の帰属からくる認知的ラベリング。

こうした理論の背景になる生理過程として、自律神経系(交感vs副交感)の働きを学びましょう。

いろいろな臓器の働きが、自律神経系によって支配されています。

表情を作ることは、他者との良好なコミュニケーションの重要なファクター。表情筋の動きは脳でコントロールされています。

他者の表情認知も、脳の役割です。

いずれも右半球が大きな役割をしていることは確かなようですね。

左半球の前頭葉も表情認知に使われているようです。

表情筋は右半球体性運動野の役割のようです。

豊かな感情を育むには、脳を大切にしなくてはならないようですね。とくに右半球かな?

次回は「装いの生理心理学」。

2009/11/14・記

最新の画像もっと見る

コメントを投稿