サイコロジスト101

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公開講座が開催されました-(1:1)私の講演

2009-10-04 18:20:00 | Weblog
本学主催公開講座が2回にわたった開催されました。

第一回めが先週の土曜日。9月26日。

まずは私が、「平気で健康に悪いことをする人しない人」というテーマでお話しました。

配付資料に書いた文面は以下の通り。

健康に悪いことを平気でする人、しない人
山田冨美雄
大阪人間科学大学教授

 ちょいといっぱいのつもりで飲んで、
 いつの間にやら梯子酒。
 気がつきゃホームのベンチでごろ寝。
 これじゃからだにいいわきゃないよ。
 分かっちゃいるけどやめられねえ。
 ほれ、スイスイ・スーダラダッタ・スラスラスイスイスイ・・・・

 日本が右肩上がりの急成長を遂げつつあった昭和36年。テレビ創世記の人気者、クレィジーキャッツ植木等さんのヒットソング「スーダラ節(青島幸男作詞、萩原哲晶作曲)」の一節です。あの美声、明るい笑顔、派手な動き、そして賑やかな伴奏。私と同じ世代の人ならずとも、この歌を聞くと、若かりし良き時代を想い出して浮き浮きした気分になることでしょう。

 コミックソングとして長く歌い継がれている「スーダラ節」は、メタボ予防・生活習慣病予防の立場からみると、とても大切な人間の心理を言い当てていることに気づきます。

 たばこをやめたいけれど、やめられない。お酒は控えめにしたいけれど、飲み始めたらとまらない。適正体重を守ろうとダイエットをはじめてみたものの、耐えきれず食べてしまう。それなら運動だとジョギング初めても三日坊主。ギャンブル、夜遊び、ショッピング。ストレス解消と理屈はつけても、ほどほどでやめられないものばかり。

 まさにこうした人の性こそ、スーダラ節が描く人間性。健康に悪いとわかっていても、平気でやりつづけてしまう人の弱さでしょう。

 一方、健康に悪いことを平気でする(ふりをする)人もいます。禁煙エリアなのにくわえタバコで歩く人。命を賭けた危険な遊びに興じる人。爆音出して暴走する人。違法薬物を買う人・売る人。いわば確信犯ですね。

 こうした、健康に悪いことを平気でする人はどんな人なのか考えてみましょう。そして、健康に良いことを、自信をもって実行し、そうでない人に対してやさしく指導し普及に努め、相談に乗ってくれる人をめざそうではありませんか。健康によい生活習慣を身に付け、健康で安全なコミュニティ作りを推し進めましょう。

 地域の人々がいっしょになって「健康づくり」に取り組んでみると、心の弱さに気づきます心の弱さをみんなで克服しようと努めましょう。そうすることで、地域全体の「心身の健康」がきっと生まれることでしょう。スーダラ節を口ずさみながら。

(つづく)

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