新しいリコーダー奏法

吉嶺史晴によるリコーダー奏法解説ブログです。上達してゆくための全般的な考えかた・生き方のヒントについても書いています。

楽器の癖(ウィンドウェイの状態と水詰まりの関係)

2019年08月23日 | 全般的な事柄
それぞれの楽器には癖があります。
リコーダーの場合にはウィンドウェイを空気が通って発音される仕組みですが、この点にそれぞれの楽器の癖が現れる場合があります。

どんな場合にしても避けたいのはウィンドウェイに水が詰まってしまうということです。このような状態になってしまうと空気の流れが妨げられて良い音色が出ません。

それでは楽器の癖がこの点にどのような影響を及ぼすのかということを述べます。

::::::::::::::::

■ある楽器はウィンドウェイが乾いている状態からいきなり演奏し始めてもさほど水はたまらない。
■また別の楽器はウィンドウェイが乾いている状態から演奏し始めると水がたまりやすいが、いったんウィンドウェイのなかに湿気があると、それ以降は水がたまりにくくなる。

これらの点を考慮すると、自分が本番のために使う楽器がどのような癖を持っている楽器なのか、ということをあらかじめ理解しておくことが重要です。

もし、その楽器が「ウィンドウェイの中がある程度、湿気があったほうが水がたまりにくい」という癖がある場合、演奏会の時間割の都合上、じゅうぶんなリハーサル時間がとれない場合にはスポイトのようなもので少量の水をあらかじめたらしておく、という方法もあります。

::::::::::::::::

アンチコンデンスを使うのは有効な手段ですが、ウィンドウェイの中がほこりやカビなどでよごれている場合にはアンチコンデンスを使っても効き目は限定的です。この場合にはいったんブロックを抜いてブロックの上面ならびにウィンドウェイの上側および側面の掃除が必要です。

::::::::::::::::

現代的な作品などで強いタンギングを連続して使用する場合などは楽器にかかる負担が大きくなります。当然、ウィンドウェイには水がたまりやすくなります。

新品の楽器は「慣らし」という過程が必要ですが、新品でない楽器であっても、場合によっては「慣らし」が必要になる場合があります。

それまで水がたまりやすい、という癖のなかった楽器であってもある時期に強いタンギングの要求される現代作品を集中的に練習したため、水がたまりやすくなってしまう癖がついてしまう場合があります。

この場合は特に意識してまるで新品の楽器を扱うように、特に低い音域を集中的に「慣らし」のようなイメージで鳴らす(慣らす)ことが必要です。

この場合の「慣らし」はかつて水がたまりにくい癖を持っていたはずの楽器に再び同じ癖をつけてゆくための作業ということになります。