新しいリコーダー奏法

吉嶺史晴によるリコーダー奏法解説ブログです。上達してゆくための全般的な考えかた・生き方のヒントについても書いています。

速いパッセージ

2019年10月17日 | 上達の道筋
速いパッセージをきちんと演奏できるようになるためには、まずはそのパッセージを遅いテンポで演奏できるようにすること。

このようなことがよく言われます。
それは正しいです。

しかしながら遅いテンポのまま、同じパッセージを繰り返しやっていても速く演奏できるようにはなりません。

ここで速いパッセージを吹けるようになるための近道は存在しないから様々な遠回りを積み重ねるしか方法がない、と考えてみます。

その遠回りのひとつは違う曲を練習する、ということです。
練習する曲の数はその時の状況によって多かったり、少なかったりするでしょう。

しかし、違う曲を練習するという経験をしばらく続けているうちに、目的の曲の速いパッセージがいきなり速いテンポで吹けるようになることがあります。

一見、遠回りに見えることが実は最短距離(決して近道というわけではないけれども)だったりするのも上達の道筋を考える上で面白いことです。

::::::::::::::::::::::

もう一度、「速いパッセージを遅いテンポで演奏することの重要性」を考えてみます。
これはひとつ、ひとつの音を奏者が確認できるために必要なことなのだ、という理由があるのだとしてみます。

ということはひとつ、ひとつの音が確認できたならば、この練習の目的はすでに達成できているわけです。

速いパッセージを練習する最終目標はそれを速いテンポで、しかも、ひとつひとつの音がちゃんと「鳴っている」状態にまで持ってゆくことです。

遅いテンポによる練習方法では「ちゃんと鳴っている状態」に持ってゆくことは可能ですが、当然ながら速いテンポに持ってゆくためには不十分です。

並外れた資質の奏者ならば遅いテンポからいきなり速いテンポにすることも出来るかもしれませんが、私たちの多くはそうではありません。

 ここで、大事になって来るのは「ちょっと違う曲を練習してみる」というクッションを置いてみるという考えかたです。

「違う曲」にどのような曲を持ってくるのか、ということはまた別の機会に書いてみます。
この記事についてブログを書く
« ウィンドウェイの湿気と音色... | トップ | 自分で自分にだまされてみる »