吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

聴き手の想像力を刺激するようなアーティキュレーション

2017-01-05 | リコーダー奏法
今日のレッスン、面白かった。
自分で自分の言うことが面白い時がある。これ、教えるという仕事の醍醐味のひとつではないだろうか。

今日面白かったのは「聴き手の想像力を刺激するようなアーティキュレーション」ということ。

つまり、跳躍しているからスタカートとか、小節の頭にある音だから重みをつけて、とか、そういう理由があるにも関わらずあえて、そういうことをしないでおくことによって生まれる面白さ、みたいなこと。

これ、ダイナミクスにおいてはかなりわかりやすい。
つまり、聴き手をして「ああ、この音について彼はフォルテを出したかったんだろうな」というようなことを想像してもらえるようなアプローチ。

つまり音量そのものを大きくしてしまうと「ああ、大きな音が出たな」で終わってしまうところをそうではなく、あえて大きな音は出さないけれども聴き手の頭のなかでは大きな音が出ているように聴こえさせるような表現。

これ、多分、リュートのような楽器の場合にはかなり意識的に行われていることだと推測するのだけれども、このあたりのところ、リコーダー演奏においてもかなり面白いのではないだろうか。

たとえば「強い」表現とは必ずしも音量が大きいことは必要でないということ。
古楽奏法に慣れ親しんでいる方々にとっては当たり前かもしれない。

でもやはりそこには古楽であるか否かということを問わずして音楽表現全般に関する普遍的な考え方があるのではないかと思う。

ここで最初の話に戻るのだけれども、つまり言いたいことは以下のこと。

■たとえばスタカートなのか、ノンレガートなのか、どっちともとれるような表現をすることが出来れば状況次第では聴き手をして積極的に「聴く」という行為に参加してもらえる可能性があるということ。

■何から何まで全て「わかりやすく」するだけが表現ではないということ。