吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

表現とは

2011-12-13 | リコーダー奏法
何かを表現するということは過去に確立されたとおぼしき様式を尊重しながら演奏することとは必ずしも同義ではない。

真の意味で何かを表現する、確立された様式を尊重することとは対極にある営みだ。外面的な美しさ、あるいは確立されたとおぼしき様式美は結果としてそのような現れ方をするかもしれないけれど、それはその表現者が本当に何か個性的なものを表現しているとは限らない。

ロングトーンの練習、フィンガリングの練習あるいはタンギングの練習も、確かに有効だ。しかし、それはあくまでも、その表現者が表現したいものをよりよく表現出来るようになるための補助的な役割を果たすに過ぎない。

何を表現したいのか、ということを明らかにすることが必要だ。自分はこの楽器を使って、この楽曲の演奏を通して何が表現したいのかということを自分自身で明らかにすることが必要だ。

そのことが明らかになった後に、その表現が必要とする音色、タンギング、ヴィブラート、ピッチ、それぞれの音のアタック、あるいは減衰の在り方、重み、もちろん様々に変化するアーティキュレーションなどが具体的な形をとるだろう。