吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

仕事柄、音楽理論の講義を

2019-05-18 | 思うこと
仕事柄、音楽理論の講義をさせてもらう機会があるのですが、その度ごとに反省します。
項目のひとつは「今回の授業では学生諸君に対して、どれだけ自分が質の高い質問をすることが出来たかな」というものです。

ただ一方的に情報を伝えるだけではなく、考えてもらうことによって授業が活性化します。

演奏会もそのような側面があったら、良いだろうな、と夢見ます。

演奏会の場合にはお客さんに対して、言葉で何かを質問する、ということではないのですが、音でそのような働きをするような、そんなことが出来たら、と思ったりしています。

ただ「上手だったなあ」「綺麗な音だったなあ」で終わるような演奏会ではなく、聴き手の方々に何か大きなクエスチョンマークが残るようなそんな演奏会、目指したいです。

企画・制作をしながら自分の練習をするのはなかなか負担の多いもので、僕などは自分のチカラ不足も感じます。

こんな時、やっぱり昔、教えてもらった言葉を思い出します。メモ書きを取り出して読み返したりします。そんな中に、「待つココロ、大事なんだよ」というような言葉があったりします。「自分のことをまるで他人を眺めるように見てみること」というのもあったりします。

「出す音が変わると人生が変わる」とか。。。

数は多くないのですが、私の演奏をずっと聴き続けてくださる方がいらっしゃるので、その方々のためにも良い演奏したいと思います。経験を重ねたら強いココロが持てるかな、と若い頃は思っていたのですが、見た目はどんどん歳をとるのに中身はてんで青二才みたいな感じなので、仕方ないなと思います。

この間、鹿児島でマタイ受難曲の演奏会の後、ハガキもらいました。
ずっと僕の演奏会に来てくださる方からでした。「ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏よかったです」と書いてありました。

勢いのある筆の字で書いてあって、そこには同じく筆で描いたヴィオラ・ダ・ガンバの絵がありました。
5月24日の演奏会までもうあと少しになりました。




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