囲碁漂流の記

小目の裏定石

 

碁会で試した「裏定石」研究の巻】

 

■土日の碁会で試してみた「小目に高ガカリ」の裏定石を振り返ります。小目の定石は変化が難しくハードルが高いのですが、研究しておかなければ、序盤で苦しくなります。少しおさらいしておきます。

 

         ◇

 

■「ツケヒキ定石」は、プロ・アマ問わずに出現率最高でしょう。

 

■次に多いのが「ナダレ定石」か、「ケイマのハサミ定石」あたり。

 

■「二間高バサミ定石(村正の妖刀)」も時々現れます。同好会の好敵手Y五段、別の同好会のM五段が愛用しており、複雑な道に誘ってきます。困った方々です。これらは有段でも少し強い人でないと、使いこなせないかもしれません。

 

■ほかに「上ツケ定石」「ツケ返し定石」「一間高バサミ定石」がありますが、この3年間の同好会例会では、ほぼ出現しませんでした。わたしは「上ツケ定石」を何度か打ったことがありますが、大味になってしまい、リスクが大きいと思います。そのほかの定石は、よく分かりません。その都度対応して、そう酷い目にあった記憶はありません。

  

         ◇

 

■依田紀基九段(名人4期)は10年前の著書の中で

「私はナダることは相当少ないのです」「今はツケ引いても打てると思っているので、私も打っています」

などと書いています。

 

どういうことかと言えば、

・将棋は新しい情報がものをいう。昔の第一人者の将棋の研究は議論にならない。

・囲碁は情報も大事だが、全てではない。ナダレなど大型定石の新型を研究することには、意味がある。

・大型定石を打つと、盤の四分の一の形が決まってしまい、狭くなる。

狭くなるほど、下の人が勝つ確率が高くなるので、実力が上の人にとって不利になりがち。

         

上記の理由から、

彼は「シンプルな布石」を打つようにしているようです。布石も定評がありますが、中盤の妙手・鬼手で局面を動かすという本来の持ち味を生かしたいという含みがあるのかもしれません。

 

         ◇ 

 

■しかしプロのなかでも、いろいろな布石を打ちたい派(淡路修三ら)、大斜など難解定石愛用派(石田芳夫ら)もいます。

■三連星が代名詞の武宮正樹は黒番の宇宙流が有名ですが、白番二連星の自然流の方が勝率がいいという例もあります。

 

         ◇

 

■一方、最近はシステム布石が増えていますが、定石中心派やバランス重視派も少なくありません。

 

         ◇

 

■プロは「勝ち負け」や「売り物」が大事ですが、アマは趣味なのですから面白く打つことが一番と思っています。勝負を優先しますが、「一局を楽しむこと」を、頭のどこかに置いておかねばなりません。いつもいつも同じ手ばかりじゃ、面白味がありませんでしょう?

 

 

 

■さて本題です。

皆さんは以下の「3パターン」を、この局面において、どう評価しますか?

大局的にみてどれが正解なのか、わたしは正直分からないのです。どなたか、ご教示くださいませ。(コメント欄にて簡潔な解説を頂戴できれば幸いです)

 

 

▼ツケヒキ定石

どちらも地を取って安心か?

白10は一路下のカタツギの方がわたしは好きです。白12も一路狭くなりますが、図に比べてスキがありません。右上の大ゲイマに対しても強い態度で挑めます。

さて黒13は? 右辺のツメか、左上のカカリか。これすら分かりません。右下スミが生きているので下辺の価値が低く、それから遠い上辺あたりの価値が高いとは思いますが……さて?


▼ナダレ定石

小ナダレも大ナダレも変化があって難しいが、模様と模様の碁になるのでは? 上手を相手にこれを打つ自信はありません。


▼裏定石

今回の本題は、この定石。ハメ手ではありません。どうやっても黒が一方的に悪くなる変化はありません。そうは言っても、この図は「白が右辺に勢力を持って打ちやすい」のでは?とわたしは思うのですが……。

 

参考 : 裏定石が一段落するまでの手順

途中、変化が多く、白は注意が必要です

どう打っても黒の悪い図はなさそうです

上の手順が定石(部分的に互角)で、

「黒は15目程度の地を確保し、白はがっちりした厚みを築く」

というのが専門家の評価があります


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