縁の下の眠り猫 ~寝言は寝て言う~

縁の下の眠り猫こと中野泰祐の小休止ブログ
只今フィリピン赴任中!!

いつかは言われると思っていましたが

2014-10-16 11:51:47 | 日記
うーん、やはり言われてしみました

「偽善者」と

直接言われたわけではないのですが

私がWISH HOUSEにお邪魔している事を

「偽善的な行為」と批判されたそうです。

その様に言われることは覚悟していましたが、

「偽善的な行為」=批判の対象

この図式がなぜ成り立つのでしょうか?

例え、本来の目的が世間の評判や金儲けであり

子供たちの笑顔は副産物だったとしても、

子供たちの笑顔という結果は同じであり

批判されるようなものではない様に思います。

金を稼ぐついでに子供たちを笑顔にしてしまうなんて

むしろ偉大な気さえします。

子供たちを裏切ったり、食い物にしたりしなければ

まさに理想的なWIN-WINです。

そして、私個人に関していえば

そのような「偽善者」という評価は的外れです。

以前にも書きましたが

私は「自己の心身の健康」という目的の為

子供たちの笑顔に関わりたいという

いうなれば「独善者」です。

この場合、他人の評価や金儲けが副産物となります。

まぁ、はたから見ていれば

「WISH HOUSEでの活動」「子供たちの笑顔」「評判」

これらの手札は同じなわけですからね。

「偽善者」と評されても仕方ないと思います。

ただ、やはり「偽善者」=悪評には違和感を覚えます

スポーツ大会2014

2014-10-13 14:03:14 | 日記
最近、色々とブログネタが続いています

それだけチャレンジしているという事ですが

プライベート率が低いのが気になります。



さてさて、先日会社でスポーツ大会を開催しました

近所にある日系企業さんとの対抗戦です

予てより従業員たちから催促されていたスポーツ大会

特にバスケットが大好きなフィリピンの人たち

凄い行動力で企画してくれました
(仕事でもその力を発揮してもらいたいものです)

朝の8:30に近所の体育館に集合

いつもは30分以上の遅刻が当たり前のフィリピン
(フィリピンタイムと呼びます)

誰も遅刻しないどころか

Jumboよりも早く集まっています。

競技はバスケとバレーの2種類

まずはバスケの試合から始まりました



練習の時も思いましたが

みんなとても上手です。

いったいどれだけ体力あるんだ?と驚くほど

縦横無尽に動き回ります。

前半はその運動量と技術で相手を圧倒します

しかし、相手より年齢層の高いウチのメンバー

後半にはかなりの接戦に追い込まれます。

それでもなんとか勝てましたが

数名が軽度の負傷をしたようです。



続いてバレーの試合

練習を見る限り惨敗を予想していたバレー

しかし、来たボールを1発で返すという

姑息とも思われる作戦でまさかの接戦

相手チームは律儀に3回で返しているため

確率の問題でミスが多くなっていました。

それでも最後は集中力の切れたウチのチーム

1発で返すことも出来なくなり

あえなく敗退です。

今回の大会

家族の観戦を許可したり

弁当を支給したりと

至れり尽くせりだったので







試合に関係ない従業員たちも大はしゃぎでした

ちなみにJumboも試合には参加せず

客席でちびっこ達と遊んでいました

総じて大成功となったスポーツ大会

今回は10月に行いましたが

次回は5月6月頃に開催し

クリスマスパーティーと並ぶ

年間行事にしたいと思います


何の為の…

2014-10-10 11:26:46 | 日記
従業員が怪我をしてしまいました

命に係わるものでも、後遺症が残るものでもありません

しかし、指を3針縫うはめに

原因は清掃中に稼働しているマシンに触れてしまったから

再発防止のために作業手順と現場をジョイと一緒に確認したJUMBO

稼働中のマシン清掃自体は通常業務

当然危険なので特殊な道具を使って離れた場所から作業します

「この道具は使ったの?」

「使っていたそうです」

うーん、この道具を使う限りマシンに手を触れる事はないはずなんだけど

その他にも稼働中のマシンには立ち入り禁止区域があり

チェーンで仕切られています

「ここの中で作業したの?」

「外側で作業したそうです」

なんで?外側からは手が届かないはずなんだけど?

「このチェーンに躓いたそうです」

「はい?安全の為のチェーンに躓いて怪我したの?」

「はい」

「でも、躓いたくらいじゃマシンに手は届かないでしょ。ずっこけたの?」

「いいえ」

「どこかに嘘がある?」

「いいえ」

「なぜ?」

「彼はチェーンが邪魔だったので内側に寄せた後に作業をしたそうです」

はい?

報告しているジョイはすでに笑っています。

「チェーンの外側で作業することが安全なのではなく、安全区域にチェーンがあるから安全なんだよ」

「はい、その通りです」

「わざわざ危険区域に移動して、結果それに躓いて怪我したってこと?」

「説明すれば、そういう風になります」

「だったら、潔く内側で作業やれよ」

「規則です。彼はまじめなので」

もう、ジョイはこの問答を楽しみ始めています

「では、まじめな彼も安全に作業できるようにするにはどんな規則と管理をすればいい?」

「【怪我をしてはいけない】って規則を作ってみては?」

チャンチャン

って誰がオチを言えと言った!



以前も書いた通り

フィリピンの人たちは自分の命を軽んじる傾向があります

その時の不快や苦痛に関しては敏感なのですが

未来に対する安全対策については意識がとても薄いです

たとえ自己の命の危険があっても現状の不快解消を優先してしまいます

こんな事はフィリピン人に限ったことではありませんが

日本人に比べ、特に無関心であることは間違いありません。

例え目の前で他の従業員が指を切断しようとも

その時は騒ぎますが、翌日には同じ危険を繰り返します

結果、二人目の指切断が起こります
(他社で起こった実話です)

事故防止や熱中症対策など

積極的に取り組んでいます

扇風機や冷水器の設置には素早く対応してくれる彼らですが

耐切創用の指サックやヘルメットそしてゴーグルなどの装着は拒みます

特に指サックの時など

集団でJUMBOに文句を言いに来ました

「汗で臭う」

「洗えよ」

「暑い」

「両手で4本、指先だけだろ」

「作業効率が落ちる」

「俺は君達の健康と安全を優先する」

普段、作業効率なんて言いもしないくせに、JUMBO嬉しくて泣きたくなります

みんな仇を見るような目をして訴えています

「よし、わかった。俺は安全の為に支給したが、君たちの気持ちを尊重しよう」
「ただし、【私たちは自己の責任で安全器具の使用をしません】と一筆書け」
「そして、仮に怪我しても会社は病院へは連れて行かないし、治療費も出さない」
「自分で病院へ行け。当然、早退扱いにする」
「君達がそんなに生産性を考えてくれて、俺は嬉しいよ」

JUMBOはこの手の事はあまり言わないため、みんな面喰っていました

結果、今は指サックを使用してくれています。


Ninong Jumbo

2014-10-07 11:13:28 | 日記
日曜日

珍しく早起きしたJumbo

昨晩の酒が少しだけ残っているけど問題なし

今日は夫婦で働いてくれているVillaceranたちの娘のHappy Christeningです

洗礼式とでも言うのでしょうか?

招待されたJumboはニノンになるべく、いざSta.Rita Parish Churchへ!

車にはこの日の為の奮発したプレゼントが積んであります
(奮発するつもりはなかったのですが、アナにお願いしたらびっくりするほどの値段になってしまいました)

9:30ジャスト!

時間ピッタリに到着したJumbo

わかっていたことですが、主催者を除いて1番乗りです



招待状の写真で確認していましたが

実際見てもとても可愛いAlexsandra

早速抱っこさせてもらいました

錚々たる猛者と対峙してきたJumbo

赤ちゃんの抱っこはお手の物です。

そうでなくても、アレクはとっても大人しい子です。

Jumboの眼鏡に興味津々になりながら

Jumboの袖をモグモグ

袖はべちょべちょ

お決まりですね。

10:00

式が始まる直前にみんなゾロゾロ集まりだし

いざ教会へ



式の間、他の子と比べてダントツにいい子だったアレク

ニコニコと愛嬌をふりまき、両親も誇らしげでした。

式も終わり、無事にニノンとなったJumbo

昼食が振舞われるということで

彼らの家近くの広場へ

広場は飾り付けがされており、たくさんの料理が並んでいます



まずは主役を前に改めてみんなでお祈り

あとは好例のカラオケ&食事です

Jumboはというと

スタッフたちから強制されるカラオケを頑なに拒み

振舞われた食事を一通り食べると



アレクを独り占めです



アレクも袖をハムハム

スタッフたちは赤ちゃんを抱き慣れたJumboにびっくり!

「本当は子供が日本にいるんでしょ」

「そのまま持って帰らないでよ」

などなど

「そんなに子供が好きなら早く作っちゃいなよ」

「その前に相手がいねぇよ!」

「私がいるじゃない!ははは!ジョークよ、ジョーク」

「ジョークで良かったよ。命拾いした」

なんて、日本でもありがちなおばさんトークが繰り返されていました。

そんなこんなで13:00

オムツチェンジの為にアレクを手放したJumboのシャツには

アレク型の汗シミ。

双方共に体温が高いので、赤ちゃんを抱っこするといつもこうなります。

その後、別件で予定があるJumboはここで退散します。

帰り道、案内をしてくれたお父さんと話をしましたが

幸せそうなアレク一家

実はお兄ちゃんがいたそうです。

彼らにとっては初めての子供

しかし、お母さんのお腹にいる時

お母さんの体調が悪くなり流産してしまったそうです
(詳しくは聞き取れませんでしたが、体内に腫瘍が出来て母体の安全が確保できなかったようです)

しかも、出産できるチャンスは帝王切開であと1回だけとなってしまったそうです。

だから、アレクを宿した時は相当不安だった、しかも男の子ではない
(前回同様に男の子を期待していたそうです)

「でもね、生まれてきたアレクを見たら…」

「So cute!!」
(二人でハモりました)

「彼女は僕たちを幸せにしてくれたんだよ」

本当に幸せそうに話しています

また一つ、Jumboがフィリピンで頑張る理由ができたみたいです。

いやぁ、アレク可愛かったなぁ

工場見学

2014-09-29 16:07:04 | 日記
久しぶりに投稿できそうな活動ができました

「WISH HOUSEの社会科見学 in Jumboの職場」

タイトルそのまんまです。

WISH HOUSEの子供たちの課外活動として

Jumboの職場に来てもらいました。

フィリピンに限らず、子供の進路は

周囲の環境から多大な影響を受けます。

WISH HOUSEの子供たちも当然影響を受けています。

まず、親が進学に前向きではありません。

学校に行くくらいなら家の手伝いか、

日銭を稼ぐ事を望みます。

当然それは貧困だからという事もありますが、

例え支援によって学校に通うことができても

それを良しとはしていません。

そのため、幸運と努力により学校に行くことができた子供たちも

その多くが卒業に至ることができず

日銭を稼ぐ道を選んでしまします。

女の子の場合は身を売る道に進む可能性が決して低くはありません。

多くの原因が存在しますが、彼らにとって

「学校を卒業した先の未来」が見えず

「経済特区で安定した職に就く」ということは別世界の話

となっていることが就学率の低下の一つの原因であることは間違いありません。

ならば、高校を卒業した先を体験してもらおう!という趣旨の企画です。

経済特区で働くことは

別世界でも夢物語でも、もちろん怖いことでもない。

そんな風に感じてもらいたくて提案しました。

さて、朝の10時。

15人の子供に6人のスタッフと言う大所帯。

車の中で大はしゃぎの子供たち。

みんなお揃いの「WISH HOUSE Tシャツ」を着ています
(Jumboが提供したので、袖には「ジャンボ」の文字が!)

工場に到着し、スタッフのアナに挨拶してもらい、

さぁ、工場見学スタート!

みんなJumboに着いてきて‼‼



って、あれ?アナ?

なんの打ち合わせもなく、アナがガイドを務め始めました。

子供たちの反応を窺いながら説明をするアナ。

うーん、さまになっている。

確かにJumboがシンディーさんを通して説明するよりも

直接タガログ語で説明した方がいいですよね。

うん、Jumbo寂しくない

そんなJumboの心境とは関係なしに

見学は順調に進みます。

大きな工場に沢山の衣類、そして大きな機械。

みんな飽きることなく1時間の見学を終えることができました。

さぁ、休憩を挟んでメインイベントの作業体験です。

6~16歳と年齢層はバラバラなので

歳の順でチームを5つに分けました。

トリミング、検針、梱包、結束、ソーイング



製品を商品へと整えるトリミング作業

指導しているジョイは、有給休暇をとる予定だったのですが

この日の為に休みを木曜日に変更しての出勤です。

とっても優しく指導していました。

年少組も一生懸命に作業していました。



手袋を1ダースに結束する作業。

作業自体は単純なのですが、小さい子たちには難しいので

年中組がトライ。

見学中はどこか斜に構えていた男の子たちでしたが

かなりの集中力と器用さで頑張っていました。

指導しているスタッフも薄らと使命感を燃やしている様に感じます。



今回の体験で最も技術を要するソーイングには年長組がトライ

1工程で2秒かからないスピーディーなこの社業。

見ているだけなら簡単そうですが、タイミングと思いっきりが要求されます。

足のペダルでミシンを動かし、軽く手で補助しながら綺麗に円を決まった回数描く

一瞬で終わるため、慎重に行うとかえって失敗してしまうのです

しかし、当然のことながらみんな初心者たち

悪戦苦闘していました。

それにしても今回の作業体験

従業員たちが想像以上に親身に丁寧に接してくれたことに驚きました。

フィリピンは格差に対する意識が日本より強いので

もしかしたら嫌なことが起こってしまうのでは?と危惧していましたが

無駄な心配だったようです。

そして、作業している子供たちの真剣な目を見ていると

チャンスさえあれば、彼らだって自力で貧困から脱出できる

そんな可能性を感じることができました。

今回の体験で、子供たちにどれだけのことを残せたかはわかりませんが、

「彼らの雇用機会を創出する」

ぼんやりとですが、その可能性を見出すことができました。

久しぶりに子供たちと長時間関われて、Jumbo大満足です