山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

モッタイナイ林

2012-02-23 17:45:45 | インポート
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明度調整と積もった雪の影響で明るく見えますが、生で見ると真っ暗な林です。
立木の密度が高すぎて、遠くまで見通すことが出来ません。

この林は我が社の所有ではなく、現在通っている現場の途中にあるので
通る度に視界に入り、「モッタイナイ」と思うのです。

宮城県内では雪の多い七ヶ宿ですが、この林の界隈は雪が少ない所なので
雪淘汰が起こらず、植えた木がみんな残っているという感じです。
太めの樹を見ると、木材生産の理想形"通直完満"で高い枝下高なのですが
樹皮に苔が出始めているので、肥大成長が停滞しているようです。
もう5年ぐらい前に間伐しておくと、更に充実した林になったのですが
こうなったのには、ちょっと事情があるようで
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脇を走る道路が拡張予定だったのです。
用地買収となると立木補償が貰えるので
1本でも多く立てておきたかったでしょうね。

でも残念ながら、諸般の事情で道路の拡張は保留となっております。
またこの保留が曲者で、中止ならあきらめて伐るのでしょうけど
事業実施となったら…
「蛇の生殺し」状態ですね。