ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

「もう辞めよう」の先に

2020-06-04 14:40:41 | 仕事
私は自分ではとても真面目な人間だと思っているし、
真面目な人間は一つの物事をやり続けて、途中で放り出したりしないものだと思っているが、
私の仕事人生、振り返ってみると、いずれも数年で放り出してしまって
転職を繰り返すはめに陥っている。

そんな訳で、今回も4月からまた新しい職場で働いているが
いつもいつも、初心者からリセットする繰り返しが、いい加減嫌になってきた。
若い初心者ならいいが、年老いた初心者は色々と痛いのである。

私は真面目なのに、どうして仕事が長続きしないのかなと考えると、
仕事に完璧なやりがいを求めすぎていて、
「ここではないどこか」を探し続けてしまうからだと思った。

どこにもいない「青い鳥」を、探し続けてしまうのだ。

そして私の目から見ると不思議なのだが、
同じ職場で、同じ仕事を何十年も続けている人がいる。
(身近な人でいうと、私の夫がそうだ)
よく飽きないなと思う反面、夫を見ていると、
長年、同じ仕事をしてきただけに、その仕事にはすごく詳しくなっているし、
ある程度、自由な裁量があり、自分の好きなように仕事を進めることができているように見える。

それは、長年、同じ職場で、同じ仕事を続けてきたからこそ、
得られたものだと思う。

「転がる石に苔むさず」と言うが、私もそろそろ転がるのをやめて
苔を生やしてみようかと思う。

なので、今の職場も、色々と不満な点はあるが、
(そしてもう辞めてやれと思ってもいるが)
ちょっと踏ん張ってみて、この先にある風景を見てみようと思う。

その風景は、私がまだ見たことがない風景だと思う。


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諦めて生きる

2020-06-04 09:47:06 | 雑感
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、私は〇回目の誕生日を迎えました。
私は改めて、自分で自分の歳に驚きました。

世間でいう立派な中高年の年齢になってしまいました。
私はまだ30前後のはずなのに(?)、歳が気持ちをどんどん追い越していきます。

この調子だと、あっと言う間にお婆さんになってしまいそうです。
人生の残り時間って、案外、少ないのかもしれないな。

最近、私は何となく、自分に残された時間や体力を貯金の残高のように捉えていて、
できることと、できないことが、見えてしまったように感じることが多くなりました。

若かった頃は、今は叶えられなくても、将来、いつか叶えられる可能性があるように思えて、漠然とした将来に期待しながら生きることができました。
今はダメでも、生き続けていればチャンスはきっと来る。
そのチャンスを楽しみにして待とうと。

でも、今は、先が見えてしまうようになってしまった。

諦めなければいけない夢が多い。
夢が夢のまま終わってしまうのを、諦めないといけない。

本当は皆、少しずつ諦めながら、現実と折り合いをつけながら生きてきたのだと思います。
誰もがプロ野球選手になれるわけではない。
誰もが宇宙飛行士になれるわけではない。
無邪気な子供の頃ほど大きな夢ではありませんが、ささやかな夢も思いも、これから諦めて、封印しながら生きないといけないように感じています。

私の場合、例えば離島に住んでいる憧れの人のこと。
お金持ちになりたいという思い。
人気者になりたいという願い。
なんか、全部、無理そうだな!

時間というのは、可能性だったんだなあと、しみじみ思います。

まだまだ諦めたくないという思いを心の隅にくすぶらせながら、
(この思いの火は消してはいけない気がする)、
今、私が手にしているものを十分に慈しんで、
残された時間を生きていくのかなあと思います。

人生の秋を迎えつつある、ミジンコの所感でした。


**追記**

ネガティブなトーンになってしまいましたが、希望も残しておきたくなりました。

確かに歳をとれば残された時間も少なくなりますが、
これまでに得てきたもの、限られた自分という器を上手に生かして、
日々の生活を彩り豊かなものにしていくことが
個々人の手腕にかかっているような気がしています。

それに私は、これからの人生に、
どんな人々、どんな出来事が待ち受けているか
楽しみにしています。
思いがけない幸運、幸せがまだあるかもしれないし。


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