大トロのお寿司とコハダのお寿司はどちらが儲かるかのでしょうか?
大トロ; 一貫500円(原価250円)
コハダ; 一貫100円(原価50円)
お店の場所は東京銀座でも鳥取羽合町でも小野宮ノ前でもどこでもいいですが、一応、ここではお客さんのたくさん入る長野塩尻市とでもしておきましょう。
単価の高い大トロが売れれば、儲けは増えるはずです。普通に考えると大トロは一貫500円以上もするのですから。
でも、実際にはコハダの方が儲かるのです。
この謎解きです。
自分が実際に寿司屋に行ったときのことを考えますと、値段の高い大トロはそんなにたくさん頼めません(他人の財布なら関係ありませんけど)。
寿司屋にしてみれば大トロはコハダに比べて仕入値が高いもの。しかも、良い品となればいつも入手できるとは限りませんし、一度に大量に仕入れた方が安いので多めに仕入れます。
そこで、この仕入れた大トロをすべて売り切るまでに一カ月かかるとします。ということは仕入れで支払った現金が回収されまで一カ月かかります。
コハダの単価は安い。ですから大トロと比べても気軽に注文することが出来ます。そして、仕入値は当然大トロよりも安いです。そして、鮮度が落ちるのが早いため、大量に仕入れることはありません。
一日分仕入れてその日のうちに売り切るとすると、一日で現金回収することが出来ます。
大トロを月一回10キロ5万円で仕入れて25日間で売ると仮定。
コハダは毎日100匹5千円で仕入れて、その日のうちに売り尽くすと仮定します。
仕入れ時に必要な資金は
大トロ5万円
コハダ5千円
一貫当たりの儲けは
大トロが売値500円-原価250円=250円
コハダが売値100円-原価50円=50円
となり、大トロが200円高くなります。
でも、一カ月間で稼ぎ出す現金は違ってきます。大トロが一日8貫(1貫50gとして)出ると仮定したとして、一ヶ月で増える現金は5万円です。
8貫x250円x25日=50,000円
コハダを一貫原価50円で一ヶ月売れば12万5千円となります。
100貫x50円x25日=12,5000円
つまり、一貫という目先のお金の大きさだけを考えると大トロの方が利益が大きく、コハダよりも儲かるように錯覚してしまうのです。
要するに、目先の利益だけを考えていくよりも、長期的な利益を考えていった方がいいということです。
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