埼玉西武ライオンズが「チケットの転売および転売されたチケットの購入について」というタイトルで、先日、公式ホームページ上で入場チケットの転売行為について対応策を発表しました。
昨今のプロ野球人気（TV地上波放送は復活しませんが）によって、チケットの入手は難しくなっています。昔はインターネットがない時代時は、新聞屋さんに頼むか、プレイガイドへ行くなどでしたが、今ではネットで購入することが出来ます。さらに、ファンクラブ会員ともなれば、一般発売よりも前に、（多少）安く購入できます。
今年のライオンズは開幕から好調でパ・リーグの首位を独走。開幕から一度も首位の座を譲ることなく、優勝しました。観客動員も右肩上がりで、2005年以降で過去最多となる176万人。レギュラーシーズンでチケット完売の試合は26試合あり、さらにシーズン終盤、クライマックスシリーズとチケットの入手が困難だったそうです。
そんな中で、チケットの転売行為が行われていたことが球団が確認されたとのことです。発表では、「2018シーズン終盤および『パーソル クライマックスシリーズ パ』において、埼玉西武ライオンズでは、これまで以上にチケット転売および転売チケット購入について、オフィシャルサイトなどで注意喚起を行いましたが、インターネットオークションなどで多くのチケット転売行為が確認できました」とし「前述の試合において、メットライフドームでの観戦を希望されていたにも関わらず、チケットを確保することができず、観戦ができなかったファンの皆さまにおかれましては、大変申し訳ございませんでした」と、チケットを購入できなかったファンに対して謝罪した内容が、ホームページ上での内容です。
現在、日本プロフェッショナル野球組織（NPB）と12球団は「試合観戦契約約款」を定め、営利を目的としたチケットの転売を禁止しています。そのため、ライオンズは「前述の試合において、インターネットオークションなどでのチケットの転売の事実が確認された、もしくは転売されたチケットを購入した方々の申告からチケットの転売を行ったことが確認されたファンクラブ会員さまをはじめとする80名以上の方々に対して、入場をお断りするなどの処分を行いました。なお、該当のファンクラブ会員さまは、会員規約違反により退会処分としました」と処分を行ったことを発表しています。
これまでも球団は転売行為に対して注意喚起を行ってきたそうですが、営利目的のインターネットオークションでの転売行為が後を絶たず、今回の措置に踏み切ったとのことです。
球団は来季以降もこのような措置を取っていく意向で、今回退会処分を受けた会員の再入会は認めない方針だそうです。また、今後の対策として、購入時と同額で他の人に販売できる「リ・セール制度」の導入を検討しているそうです。これは確かに助かります。チケットを購入したけど、行けなくなってしまった場合、助かりますからね。
今回のライオンズの対応にはネットでは称賛の声が多かったそうです。しかも、日本一チケットの入手が困難だといわれている広島東洋カープファンから、球団に向けて「改革」を求める声も多数上がったそうです。
「広島とかも酷いけど、対策はしないのか？」
「カープファンですが、同じような対応を、何故広島ではしてくれないのか？」
「これは全球団が共有すべきことだと思う。特に広島は早急にやってもらいたいね」
「カープファンですが、チケットだけでなく、限定グッズとかも購入即転売も多く見かける」
シーズン中のマツダスタジアムのチケットはファンクラブの会員でも入手が困難で、ポストシーズンになればさらに困難になると言われています。10月27日から行われた日本シリーズでは、チケットが定価の10倍以上の値が付くケースも見られ、社会問題となっています。
カープ人気は陰りを見せることなく、今月15日に2019年度カープファン倶楽部「Rosso ffffff（ロッソ･フォルティッシシシシシモ）」の単年会員15,000人を募集し、1時間以内に定員に達しするほどです。2018年からの継続会員と合わせると2019年度の会員は計5万人に達していますので。
まあ、今のところナゴヤドームでは心配することはあまりないでしょうけど、今年は松坂選手の登板試合や、燃えドラの日、ファイナルシリーズなどやっぱり入手困難な日がありました･･･
