MLBが、エリート高校球児によるアマチュア新リーグの発足に動きだしているとのニュースがあります。
米国では毎年8月に行われるリトルリーグ・ワールドシリーズが非常に人気が高く、大学球児によるカレッジ・ワールドシリーズも注目度が高いですが、日本の甲子園のような高校野球人気は今のところありません。そこで、近年、青少年の球児育成に力を入れているMLBがこれに着目し、新たな高校野球リーグ創設に乗り出したというのです。
この新リーグは「プロスペクト育成パイプライン・リーグ」と呼ばれる(長い名前です)予定で、リーグを商業化し、育成しながら収益も目指す計画だそうです。日本の非商業化を徹底している高校野球とは真逆なところです。
このリーグに参加できるのは全米から集められた2020年ドラフト候補の有望株80選手で、6月から7月上旬までフロリダ州のタンパペイ・レイズ本拠地のトロピカーナフィールドなどで試合を行う予定だそうです。
リーグで優れた選手は、MLBが7月に開催するオールスターの関連イベントとして高校オールスターの試合やホームラン競争を行うことも計画されているそうです。
これが来年成功すれば、再来年以降は規模を拡大していく可能性もあるそうです。詳細は間もなくMLBから発表される見通しだそうです。
日本にも、「甲子園を目指さない高校野球部」はありますが、リーグとまではいかず、また、NPB主導ということもありません。甲子園ブランドが絶大なる人気があることもあるでしょうけど、おそらく日本では大掛かりな組織としては定着しない試みでしょう。
でも、どうでしょう。Jリーグみたいにユースチームを各チームで持つというのは。そう、物事は簡単ではないでしょうけど、年末に開催されている12球団Jr.トーナメントの拡大版ということで考えてみたらどうでしょうか。
まず、地域はプロ球団と同じ本拠地または二軍施設のある場所でも、どこでもいいと思います。ただ、地域性は考えて準備します。
年齢は中学卒の15歳以上で、全寮制。
もちろん、勉強も大事ですので、球団には通信制の学校も運営していただく。定員は40人くらいでしょうか。もちろん、全員がプロ野球選手になれるという保証はありませんので、卒業後は大学や社会人野球などへ進めるようにルートを開拓しておく。
リーグは西日本(福岡ソフトバンクホークス、広島東洋カープ、阪神タイガース、オリックスバファローズの概ね関西地区から西)、中日本(中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズ、東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツの概ね東海・中部から東京の間)、東日本(千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、北海道日本ハムファイターズの概ね千葉から北)に分け、春と秋に交流戦を含めたリーグ戦を行い、各地区の1位と2位の勝率トップで日本一を決めるということで。
基本的に、野球の成績が悪くての途中退団はなく、学業の成績が悪い場合のみ退学があり得るということにしておきます。
野球人口を膨らませるにもいい試みだと思いますが、どうでしょう?