来年春に開催される第89回選抜高等学校野球大会の21世紀枠(3校)の各都府県推薦校(単独地区扱いになる北海道を除く)46校が発表されました。
今後、東北、関東・東京、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の各地区で1校に絞り、北海道と合わせた9校が候補校として12月16日に発表され、2017年1月27日の選考委員会で、候補校9校の中から東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けて各1校を選び、残る1校を地域を限定せずに選出します。
21世紀枠は原則として「秋季都道府県大会のベスト16(参加129校以上の場合はベスト32)以上」が対象です。また、困難な環境の克服や練習の創意工夫、学業との両立、地域に良い影響を与えた、などを基準に選ばれます。ですから、選考理由はどこも、似たかよったかのものです。
青森 弘前東高 県3位 / 地区初戦
今秋はレベルが高い弘前地区を勝ち抜き初の東北大会出場を果たした。ゴミ拾いや除雪など地域貢献活動を続けている
岩手 不来方高 県準優勝 / 地区初戦
部員わずか10人で今秋の県大会で決勝進出、初の東北大会出場を果たし、初戦で惜敗するも強豪相手に健闘
秋田 横手高 県優勝 / 地区ベスト8
文武両道を実践し学業と部活動の両立で他の生徒の模範となっている。除雪ボランティアに参加し地域に好印象を与えている
山形 山形南高 県ベスト8
県内有数の進学校で文武両道を実践し、グラウンドを他部と共用するいう施設面のハンディを工夫を凝らした練習で乗り越え
宮城 佐沼高 県ベスト16
文武両道を実践し近年好成績を収めている。市内仮設住宅の雪かきなどの活動で地域に貢献
福島 小高工高 県ベスト8
仮設校舎に通学し、専用グラウンドもないなど厳しい環境の中で練習に励み県大会で好成績をあげた。来春には総合予定
茨城 常磐大高 県ベスト4
創意工夫を凝らした練習を行い、夏からの主力が残った今秋の県大会では強豪・常総学院を破りベスト4に進出
栃木 石橋高 県準優勝 / 地区初戦
文武両道を実践し、今秋の県大会では少数の部員で57年ぶりに決勝進出の好成績を収め初の関東大会出場を果たす
群馬 前橋西 県ベスト8
部員わずか10人ながら試合で見つかった課題を意識して練習し、今秋の県大会ベスト8の実績を残した。文武両道を実践
埼玉 川越工高 県ベスト16
文武両道を実践し、県内初の工業高校として優れた人材を輩出している。強豪私学が多い県内で安定した成績を残している
千葉 中央学院高 県準優勝 / 地区ベスト8
春夏の甲子園出場経験はなく、最近の県大会では安定した成績を収めており、今秋県大会で準優勝し関東大会進出を果たす
神奈川 横浜創学館高 県ベスト8
グラウンド周辺の清掃を積極的に行い地域から応援されている。県内で約20年にわたって上位の成績を収め続けている
山梨 韮崎工高 県ベスト8
今秋県大会で41年ぶりのベスト8入りを果たした。スポーツと共に様々な資格の取得に力を入れるなど文武両道を実践
東京 日野高 都(地区)ベスト4
今秋東京大会では都立校として唯一のベスト4入りを果たす
新潟 村上桜ケ丘高 県準優勝 / 地区初戦
今秋の県大会で準優勝の成績を収めた。地域住民と協力して荒地を整備したグラウンドで練習を重ねるなど困難を克服
長野 小諸商高 県3位 / 地区ベスト8
近年は県内で実績を残しており、夏の県大会は昨年、今年の2年連続ベスト4入り。今秋県大会3位で北信越大会出場を果たす
富山 富山東高 県準優勝 / 地区ベスト8
部活動と学業を両立し、今秋の県大会で開校以来初の決勝進出を果たし、北信越大会で1勝するなど成果をあげている
石川 飯田高 県ベスト16
今秋県大会では強豪にひけを取らないチャンスでの集中打で粘り強く戦い健闘した。実戦を想定し工夫して練習に取り組んでいる
福井 羽水高 県4位
今秋の県大会4強など近年安定した成績を残している。部員はゴミ拾いや雪かきなどボランティア活動で地域に貢献
静岡 韮山高 県ベスト16
学業と部活動の両立と、校内地域活動などに対する取り組み。今秋の県大会では機動力を生かした攻撃などでベスト16に進出
愛知 桜丘高 県準優勝 / 地区初戦
私学としては恵まれていない環境で練習に取り組み、今秋は夏からの主力メンバーを中心に県準優勝、東海大会も善戦
岐阜 多治見高 県優勝 / 地区初戦
勉強と部活動の両立を実践し、週2日の7時間授業や他部と共同でグラウンドを使用するなどの限られた環境で実績をあげた
三重 四日市高 県ベスト16
進学校として文武両道に励み、グラウンドが十分に使えない環境の中で効率的に練習に取り組み今秋の県大会で善戦
滋賀 彦根翔陽高・彦根翔西館高 県ベスト4
彦根翔陽高は二年生、新校の彦根翔西館高は一年生のメンバーで、学校統合に伴うグラウンド工事など厳しい練習環境の中活躍
京都 洛星高 府ベスト8
全国屈指の進学校で文武両道を実践し、わずか10人の部員で京都府大会2次戦準々決勝まで勝ち上がった
大阪 今宮高 府ベスト8
グラウンドが他部と共用という厳しい環境の中、今秋の府大会ではバッテリーを中心に安定した力を発揮してベスト8入り
兵庫 三田松聖高 県ベスト16
2013年秋には近畿大会ベスト8、2014年夏は県大会準優勝など近年力をつけてきており、校外活動なども積極的に取り組んでいる
奈良 高取国際高 県4位
今秋の奈良県大会ではベスト4まで勝ち上がり活躍した。学業と部活動の両立に努めている
和歌山 日高高 県ベスト8
文武両道を実践し、県内のほかのチームの模範となっている。甲子園出場は遠ざかっているが県内では上位の実力
岡山 玉島商高 県準優勝 / 地区初戦
数少ない男子生徒の半数近くが野球部員として活動している。夏祭りに参加したり、草むしりをするなどで地域に貢献
広島 尾道商高 県準優勝 / 地区初戦
あいさつ運動など地域に信頼される部を目指し県高野連が掲げる「さわやか野球」を実践。秋季県県大会で準優勝し実績を残した。
鳥取 倉吉東高 県4位
近年好成績をおさめるもあと一歩で甲子園出場に届いていない。文武両道を実践。先月の地震の復興ボランティア活動をしている
島根 大田高 県4位
文武両道を実践。ボランティアで地域密着の活動をしている。短時間の練習を効率よく行い今秋県大会で好成績をあげた
山口 熊毛南高 県準優勝 / 地区初戦
部員は少人数だが選手個人の能力は高く、県内外の強豪校とも互角にわたりあい、今秋の県大会で準優勝するなど実力がある
香川 土庄高 県ベスト8
部員わずか19人で活動し、離島のハンディを乗り越え今秋の県大会でベスト8入りするなど活躍
徳島 生光学園高 県優勝 / 地区初戦
2011年夏県大会準優勝、2013年秋四国大会ベスト4など好成績を収め続け実力がありながらいまだに甲子園出場機会がない
愛媛 今治北大三島高 県ベスト16
少人数や地理的なハンディを乗り越え今秋の県大会でベスト16入り。部員が行方不明の男性を発見し日本高野連から善行賞を受けた
高知 中村高 県優勝 / 地区初戦
甲子園から長らく遠ざかっている。少人数の部員で文武両道を実践。部の活躍により地域を元気づけ好影響を与えている
福岡 小倉工高 県ベスト4
今秋の県大会で準決勝まで勝ち進み、再試合の接戦の末惜しくも敗れた戦績。文武両道で進学・就職ともに実績がある
佐賀 白石高 県ベスト8
進学校として知られる一方、今秋は県大会準々決勝まで勝ち上がるなど急速に力をつけ、高いレベルで学業と部活を両立
長崎 長崎東高 県準優勝 / 地区初戦
学業と部活を両立し、厳しい練習環境の中、今秋の県大会で準優勝し、105季ぶりに九州大会に出場するなど活躍
熊本 球磨工高 県ベスト8
他部との共有運動場で練習に励み、今秋の県大会では準々決勝に進出。資格取得のための課外授業も熱心に取り組んでいる
大分 大分西高 県4位 / 地区初戦
四年生大学への進学者が多く、勉強と部活動を両立し文武両道を実践。少ない男子生徒で創意工夫を凝らした練習で活動
宮崎 高千穂高 県準優勝 / 地区初戦
質の高い練習を行い創部69年で初めて九州大会に出場。高千穂神社のみこしの担ぎ手で活躍するなど地域とのつながりが強い
鹿児島 武岡台高 県ベスト4
今秋の県予選で1989年の春以来、27年ぶりにベスト4に入った。公立の進学校で勉強と部活動を両立させている
沖縄 宮古総合実高 県ベスト8
離島のハンディを乗り越え力をつけてきており、今秋県大会でベスト8入りを果たし、優勝した美来工科に惜敗した