野球小僧

お腹の中にいるころから気球に乗っていた / 藤田雄大(プロバルーンニスト)

藤田雄大さんは、「やずやバルーンチーム」所属のプロバルーンニスト(熱気球競技選手)です。

2007年に佐賀県で開催された日本選手権で2位とルーキーオブザイヤー(新人賞)を獲得。史上初となる大学生での日本代表として2008年の熱気球世界選手権参戦を果たし、2008年の日本選手権最年少優勝、2012年には日本人初のメダル獲得となる熱気球世界選手権3位、2014年には熱気球世界選手権で日本人として初めて優勝。

熱気球世界選手権は1973年からほぼ2年ごとに開かれており、日本では過去に4回開催され、そのうち3回が佐賀県佐賀市です。「佐賀バルーンフェスタ」という大会を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

ちなみに、熱気球競技のルールは、目的地となるターゲットが設定され、そのターゲットに近づき、「マーカー」と呼ばれるしっぽのようなものが付いた70gの砂袋をどれだけ正確にターゲット中心に落とせるか、「ロガー」と呼ばれる電子マーカーを用いて、どれだけ正確にターゲット中心にマークできるかを競うものです。

熱気球をTVなどで観たことがありますが、風船部分のなかの空気を温めたり冷ましたりすることで上下方向に操縦できますが、左右の移動は基本的には風任せです。そして、風は高さによって層に分かれているため、方向や速さが違うそうです。

この風を「事前に気象を予報」「風船や機器を用いてその場で風を計測」、そして、「パイロットが風をつかむ」などで、どれだけ正確に操縦できるかがポイントだそうです。藤田雄大さんは、この「風をつかむ」能力に優れているそうです。

藤田雄大さんのお父さんの昌彦さんはかつて熱気球界で「世界のフジタ」と呼ばれた名選手だったそうです。

「ぼくは、母のお腹の中にいるころから、気球には乗っていました。ただ、競技に興味を持ちだしたのは中学生のころから、です」

藤田雄大さんは幼いころからお父さんについて大会を転戦し、18歳のときにパイロットのライセンスを取得したそうです。

「父ができなかった夢がぼくのなかに生きていて、それをぼくが叶えられたことを、うれしく思います。父がいるから、いまのぼくがあって、気球競技もできて、そういった面では父にすごく感謝しています」

「よく風をつかむコツを聞かれますが、それって何でしょうかね。やはり風は目には見えません。ぼくは飛んでいるとき、すごく臆病というか、疑心暗鬼というか、風への疑いを持っています。ちょっとずつ寄せて、いつその風がなくなっても大きく外したりしないように細心の注意をはらっています」

上から見ると案外近く見えていても実際は大きく離れていたりすることがありますからね。

世の中も同じこと。上から「俯瞰(ふかん:高い場所から下を見ること、ものごとを広い視野で見ること)する」ことは大事なことですが、単に「上から目線」でいるようにはならないようにしたいものです。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

やっぱり、その道を究めるというか、高いレベルに到達する方たちは、小さなところ、基本的なところを大事にするのでしょうね。私のようなものは、いきなり大物狙いで失敗する体質ですから。

今日3回目の「私は高いところが苦手」のコメントなのですが、飛行機の窓から雲の上の空を見ていますと、昼間はいつも晴れ、夜は綺麗な星空。

「自分の悩みなんか小さいもの」と思うことがしばしばありました。
まっくろくろすけ
車正吉さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私も乗ってみたいのですが、何しろ高いところが苦手ですので。観覧車でさえ、「ひぇ~」ですから(なぜか飛行機は大丈夫ですが)。

しばらくは車正吉さんに倣って、地上を歩くに徹しておきます。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

信州でも毎年5月連休中に佐久市でバルーンフェスティバルが行われています。ただ、このタイミングはどこへ行っても混んでいますので、TVニュースで見るくらいですが。我が家周辺上空は航空機の飛行経路に当たるので、気球は飛ばせないと思います。

私も高いものは苦手です。よって、「上から目線」にならないと思いますが、世の中にはどうしても、人を見下した言動をする方もいるのですよね(今日も会議でひと悶着ありました。たぶん、本人は無意識なのでしょうけど)。
macaronteaparty
おっと、今週は気球つながりですか。

何故に気球。
やっぱりまっくろさんは不思議な方だなと思いました。


>ちょっとずつ寄せて、いつその風がなくなっても大きく外したりしないように細心の注意を

というのはとても、勉強になりました。
言っていること自体もなるほどですが、
世界レベルの方が気にかけるポイントがそんな一見当たり前のこと、
というのが、とても頭が下がる思いがしました。


>母のお腹の中にいるころから、気球には乗って

ということは、お母さんは妊娠されてても気球に乗ったということですね。
私だったらぜったい嫌です。😅

というか、妊娠してなくても乗りたくない。

気球乗りたい!妊娠してても乗りたい!って女性が
そういう人と結婚するんだろうなぁ、
と目に浮かぶように思いました。
(トップガンの最後のシーンとか思い出しました😊)

いろいろ勉強になりました。
ハッピーバレンタイン、とお伝えしておきます🌸(まかろん)
masakunsuki
トルコの世界遺産カッパドキアを訪れた際、無数の熱気球が空に浮かんでいました。初めて見る光景に胸が高鳴りました。
有料の体験飛行があるとのことでしたが、乗る勇気が湧いて来ませんでした。今となっては、乗っておけば良かったかと。
何時も多岐に渡るご投稿、楽しく読ませて頂き、有難うございます。
eco坊主
おはようございます。

「やずやバルーンチーム」も「プロバルーンニスト」なるものも知らなかったです。
「青魚の知恵」や「にんにくしじみ」くらいかな~
尤も私は「健●家族」のほうですけど😅

気球と言えばゆったりと大空を散策するイメージですので競技とはなんだかなぁ~という感じです。増してや今ニュースになっているような軍事目的なんて以ての外です!
我が家の周辺で気球を見たことは(多分)無いと思います。
が然しもし習さんが飛ばしているのなら気流によっては・・・

物事を「俯瞰する」おおらかな心は持ちたいものですね。
単なる「上から目線」は絶対にやらないように心掛けています。

気球に乗って母なる大地を、そして日本海をのんびりと眺めてみたいなぁ~

あっ、私 高所恐怖症 でした!


今日もありがとうございました。
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