10・8 巨人VS.中日 史上最高の決戦 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2013-03-09 |
1994.10.8 中日x巨人 26回戦 ナゴヤ球場
巨人021210000|6
中日020001000|3
勝; 斎藤 30試合14勝8敗
負; 今中 28試合13勝9敗3S
S; 桑田 28試合 14勝11敗1S
本塁打; (巨)落合15号、村田真10号、コトー18号、松井20号
1994年10月8日土曜日。
日本プロ野球史上初めて、勝ち星も勝率も並んだ首位チーム同士が最終戦の直接対決で雌雄を決する「優勝決定戦」となり、巨人が勝利してリーグ優勝を果たした試合です。
昨日(2013年5月5日)、国民栄誉賞を受賞した、かの長嶋元監督が試合前に「もはや国民的行事」と語り、TV視聴率が48.8%というプロ野球史上最高視聴率を記録したほど、名実ともに国民的行事とも言える試合でした。
この本の『終章「10.8」後の人生』に書かれていること。
この試合後の10月11日。高木監督は球団に辞意を伝えたが、慰留され、翌年も指揮を執ることとなった。
しかし、翌1995年はシーズン開幕直後から主力選手が故障でリタイア。投打が噛み合わずにチームは低迷を続け、5月20日に最下位。24日に高木監督が辞意を伝えたが慰留され撤回。しかし、その後も2勝6敗と低迷が続く。
改めて辞意を固めた6月2日の午前11時。
遠征先の甲子園にてオーナーが急逝したとの一報。恩義あるオーナーの訃報に対して、
「今すぐ帰りたい」
という高木監督と
「監督としての責任を果たしてください」
という球団社長。それに対して
「なら辞めますわ」
と辞任を押し通し、試合前に辞任会見。そして、その試合の六回に打球の判定に抗議し、退場処分となり、そのまま名古屋へ戻り、オーナーの仮通夜へと出席したという。
この「10.8」と並び称されるのが「2012年10月22日 セントラル・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルステージ 第6戦 巨人x中日」。このとき、またしても最後の1勝を挙げることができなかった。
この2012年も高木監督は2位。しかも、翌年の今年(2013年)も開幕から主力の故障で低迷中。
ここ何年も「セ・リーグ20敗一番乗り」という言葉は、ベイスターズのために有った(ファンの皆様、大変失礼)のですが、今年は、その称号を先に使うこととなりました。
歴史は繰り返すか?
なお、1996年指揮を執ったのは監督に復帰した星野仙一さん。現実的にドラゴンズ監督はないでしょうから、再建ということで、再び落合博満さん。でも、さらに可能性はないでしょう。
本命視されている立浪和義さん、何故か名前が挙がってきた山崎武司さんもなんだかなあと。大穴として、地元(愛知県豊明市)出身の工藤公康さんだったりして。
今日からは、鬼門の神宮球場。何れにしても、カウントダウン。
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 中日ドラゴンズ」
(春が過ぎ、夏がやって来ます。真っ白な衣を干すように白旗を上げる中日ドラゴンズという意)