野球小僧

日本列島 高校野球の旅 ~山梨県編~

春 23回出場 46試合 23勝 23敗 0分 ベスト4; 4 ベスト8; 4
夏 52回出場 93試合 41勝 52敗 0分 ベスト4; 3 ベスト8; 2

山梨県とは、“山があるのに山梨(山無し)県、海がないのに甲斐(貝)の国”です。

中心都市としてそこそこ人がいる甲府市と、それ以外ののどかな地域で成り立つ。しかし、大月市、上野原市など県東部は東京都の飛び地化しています。これは勢力拡大を狙う東京都が中央本線の大月市まで通勤電車を乗り入れさせているためです。丘に囲まれた緑豊かな地域にオレンジ色・10両編成の電車が乗り入れてくる光景は、異彩を放っています。

そんな山梨県ですが、NHKでは、わざわざ山梨県を省いた首都圏番組「一都六県」が存在しています。一般的には中部地方に属しており、首都圏にも属すが、関東地方にも属す場合があるという特殊な分類になっています。ですから、日本を道州制にした場合、どの地域に帰属させるのかが、議論の話題になると予測されています。同じ中部地方に属しており、やはりどこに帰属させるべきかははっきりしていない長野県・新潟県とセットで「甲信越」、あるいは静岡県・長野県とのセットで「甲信静」と呼ばれることもあります。しかし、長野県や静岡県とは仲が悪く、特に長野県では田中康夫時代には何度も出兵しています。

【勝手に選んだご当地ソング】
♪ 甲斐の山々 陽に映えて
   われ出陣に うれいなし
   おのおの馬は 飼いたるや
   妻子につつが あらざるや あらざるや
   (「武田節」 詞; 米山愛紫 / 唄; 三橋美智也)

山梨県内の高校野球には「盛者必衰」という言葉がよく似合うと言われています。

1県1代表制移行以前は甲府商業高や甲府工業高など公立校の活躍が目立ち、1980年代においては一転して私立の東海大甲府高が圧倒的な強さを誇っていました。

しかしながら1990年代に入るとその東海大甲府高も低迷し、郷土の英雄・武田信玄公が生きていた戦国時代さながら群雄割拠の時代に入ります。
現在では伝統校に加え、山梨学院大附属高や日本航空高、日川高に甲府城西高といった新興勢力の躍進が目覚ましく、まだまだ県内統一まで至っていません。

そのためか、甲子園では春夏合わせて7度準決勝にコマを進めていますが、そのすべてで涙を呑んでいます。そのうち5度は東海大甲府高であり、決勝進出は県高校野球関係者の悲願とも言えるでしょう。

武田軍のような攻撃力のあるチームというよりも、上田城のような守備が鍛えあげられたチームが多いです。

【選抜大会出場回数大会】
1 東海大甲府高 5回出場 13試合 8勝 5敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 1
1 甲府工高 5回出場 8試合 3勝 5敗 0分 ベスト8; 1
3 市川高 3回出場 10試合 7勝 3敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 2
4 甲府商高 2回出場 4試合 2勝 2敗 0分 ベスト4; 1
4 山梨学院高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
6 日大明誠高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 日本航空高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 石和高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
6 峡南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
6 都留高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
6 日川高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【選抜大会勝利数ランキング】
1 東海大甲府高 5回出場 13試合 8勝 5敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 1
2 市川高 3回出場 10試合 7勝 3敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 2
3 甲府工高 5回出場 8試合 3勝 5敗 0分 ベスト8; 1
4 甲府商高 2回出場 4試合 2勝 2敗 0分 ベスト4; 1
5 山梨学院高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
5 日大明誠高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
5 日本航空高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
8 石和高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 峡南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 都留高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0
8 日川高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分0

【選手権大会出場回数ランキング】
1 東海大甲府高 13回出場 33試合 20勝 13敗 0分 ベスト4; 3
2 甲府工高 8回出場 14試合 6勝 8敗 0分 ベスト8; 1
3 山梨学院高 6回出場 8試合 2勝 6敗 0分
4 日本航空高 5回出場 8試合 3勝 5敗 0分
5 日川高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
6 甲府商高 3回出場 6試合 3勝 3敗 0分
6 吉田高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分
6 甲府一高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
9 市川高 2回出場 5試合 3勝 2敗 0分 ベスト8; 1
10 塩山高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 峡南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 巨摩高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 都留高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 谷村工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【選手権大会勝利数ランキング】
1 東海大甲府高 13回出場 33試合 20勝 13敗 0分 ベスト4; 3
2 甲府工高 8回出場 14試合 6勝 8敗 0分 ベスト8; 1
3 市川高 2回出場 5試合 3勝 2敗 0分 ベスト8; 1
3 甲府商高 3回出場 6試合 3勝 3敗 0分
3 日本航空高 5回出場 8試合 3勝 5敗 0分
6 山梨学院高 6回出場 8試合 2勝 6敗 0分
6 吉田高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分
8 甲府一高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
8 日川高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
10 塩山高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 峡南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 巨摩高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 都留高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 谷村工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【山梨県出身者で打線を組んでみた】
一番 ⑨ 松本哲也 (山梨学院大付高/読売ジャイアンツ)
二番 ⑥ 久慈照嘉 (東海大甲府高/阪神タイガースほか)
三番 ⑧ 井出竜也 (吉田高/日本ハムファイターズほか)
四番 ⑦ 長田幸雄 (吉田高/大洋ホエールズ)
五番 ⑤ 田辺徳雄 (吉田高/西武ライオンズほか)
六番 D 八頭高雄 (都留高/大映ユニオンズ)
七番 ③ 四條稔 (東海大甲府高/読売ジャイアンツほか)
八番 ④ 内藤博文 (甲府一高/巨人軍ほか)
九番 ② 中沢伸二 (甲府工高/阪急ブレーブス)
        ① 堀内恒夫 (甲府商高/読売ジャイアンツ)

この県の顔といえば堀内恒夫さん(甲府商高)でしょう。1960年代から1980年代にかけて球界を代表する投手として君臨しました。1972年の26勝を最高に、通算203勝6S。ノーヒット・ノーランを達成した日に、自らホームラン3本を放つ離れ業も演じました。堀内さんのほかにも読売ジャイアンツの出身者は多く、内藤博文さんは1950年代に活躍した二塁手。四條稔さんは1990年代に在籍した一塁手。西武ライオンズで遊撃手として活躍した田辺徳雄さんも2000年に在籍しました。現役では松本哲也さんがいます。

富士山のふもと、吉田高から3人。1960年代から1970年代にかけて大洋ホエールズで活躍した「ポパイ」こと長田幸雄さん。代打が多かったものの、1968年には5試合連続ホームランの記録も作りました。田辺徳雄さん。内野ならどこでもこなす器用さとしぶとい打撃を売り物に活躍しました。そして、「らっきょ」こと井出竜也さん。俊足の一番打者、強肩を生かした守備の名手として鳴らしました。

ピッチャーではほかにMLBで活躍した3人の選手を輩出しています。インディアンスで2年間投げた小林雅英さん(都留高)、タイガースなど数球団を渡り歩いた木田優夫さん(日大明誠高)、そして、1960年代にジャイアンツで日本人メジャー第1号になった村上雅則さん(神奈川・法政二高)。


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
笹子トンネルで2つに分けて、大月までは関東地方で、甲府は中部地方でいいでしょう。そうしておきましょう。

さて、山梨県というと高校野球よりも高校サッカーと高校ラグビーが昔は強かったイメージです。韮崎高とか日川高です。

野球は東海大甲府高の台頭のころからのイメージです。ちなみに、昔は東洋大学第三高でした。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

確かに言われてみると山梨って何地方だっけ?と思います。
やはり甲信越という括りが一番ピンとくるかも~
そしてやはり信玄公ですね!!

高校野球は東海大甲府のイメージ強すぎます。
山梨学院は大学(箱根)の方が有名ですし!
一番は 笑点での小遊三師匠とたい平師匠の大月vs秩父です(笑)

打線はちょっぴり小粒ですね。大砲は長田さんしかいないのですから。
ピーはやっぱ堀内さんですね。彼の実績は群を抜いていますし。
(私的にはあまり好きではないですが)

あっ、”海がないのに甲斐(貝)の国”は聞いたことなかったです。
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