「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」阿部謹也 ちくま書店 1988年(原著平凡社1974年)
笛を吹く男についていった、130人の子供たちが消えたという伝説。作り話ではなく、1284年6月26日に実際にあった出来事だという。様々な説を紹介しながら、その当時のヨーロッパの状況を踏まえ、論証してゆく。
学者さんが書く本はこうあって欲しいと思う。やれ景気がどうとか、速読がどうとか、こうすれが人生が変わるとか、啓蒙しようとする気満々の本よりもずっといい。
そんなに分厚い本じゃないのに、すごい読みごたえだった。
ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫) | |
阿部 謹也 | |
筑摩書房 |