頭の中は魑魅魍魎

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スーパー大河ドラマ『永遠の始まり I II』ケン・フォレット

2016-03-04 | books
「巨人たちの落日」「凍てつく世界」に続く20世紀三部作のラスト。

「巨人」に登場した人物たちの孫が活躍する1960年代。アメリカで公民権有働を進めるべく黒人が入るのを禁止されている場所へ入り示威行為を行うフリーダム・ライドに参加する若者。東ドイツで抑圧された生活を送る者たちの苦悩。ソ連ではフルシチョフの補佐官としてキューバ危機に直面する若者。アメリカでケネディ大統領のスタッフとしてキューバ危機に直面する若者… ソ連、東ドイツ、英国、アメリカ、キューバ。それぞれの場所で時代はどう転がってゆくのか…

うーむ。読み始めたらやめられなくなってしまった。

ケネディやフルシチョフなど歴史を動かした大物が等身大の人物として描かれている様が、なかなかにくい。ケネディがあんなことを…いや彼ならやってるか…

NHKスペシャルの「新・映像の世紀」とともに、20世紀を理解するには抜群の教材だと思う。(なんて教育的なことは言ってはいけないか)

この小説をそのまま映像化して、NHKの大河ドラマにすればよいかも知れない。

そうそう。IとIIは読んだのだけれど、まだIIIとIVは出てないので、また続きは後ほど。

永遠の始まり I (SB文庫)永遠の始まり II (SB文庫)

今日の一曲

永遠の始まり。吉田拓郎と中島みゆきで「永遠の嘘をついてくれ」



では、また。
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