頭の中は魑魅魍魎

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映画「7月24日通りのクリスマス」

2007-11-25 | film, drama and TV


自分でも驚くほどふつーに楽しめた。

メガネにモサっとした格好、しかし常に王子様ランキングを付けるのが楽しみの中谷美紀。ずっと昔から大沢たかおに恋してる。彼女の妄想癖が段々と現実化していく過程で巻き起こる周りの変化、自分の変化。そして王子様たかおとの恋は現実になるのか?

冒頭の彼女の妄想と、彼女のメガネ顔、彼女のナレーション、その全てがかわいいと思った瞬間に、製作サイドの罠にはまったのかも知れない。そしてそんな罠にまんまとはまることが観る側の快楽につながる。

コンタクトレンズに変えてから、「なんだかイケテナイんだよな~」と思わせられたこともまた同様。







最近やや恒例となったポイントを外した感想。

・ここが長崎だと説明しなくても、長崎だと分からせる作りがなかなか。

・キャスティングが全体的に悪くない。

・上野樹里を観る機会があまりないせいなのか、のだめと同じだと思った。

・大沢たかおのカッコ良さには脱帽するしかない。自分が女性だとしたら、オダギリ・ジョーか大沢たかおに恋すると思う(ギラギラしたモノより、薄いモノを持ってる感じ、脱力系な感じがよいのだろうか?)(バブル期によく見かけた男達の真逆にある二人だと思う)

中谷美紀と上野樹里の描き方に色々考えさせられた。

メガネ、もてた経験がない、妄想乙女、マンガ好きという共通点を持つこの二人。中谷は上野に自分の姿を見ていて、上野は中谷に自分の姿を見る。いわば、鏡で自分の顔を見ているようなもの。自分の分身が分身でなくなってしまう不安と、自分の分身に幸せになって欲しいというジレンマが実にうまく表現されていた。

笑える箇所は多いし、心が温まってしまうような箇所もあるが、個人的にはこの二人の双生児的なあり方を思うと、カインとアベルや、ヘラクレスとイピクレス、さらにずれると、カストルとポルックスや、自分と同じ部分を見出すという意味でどんどん逸脱していって、エレクトラやエディプスの逸話を連想していった。

先日の記事のコメントで、baohさんが俺の記事内にある中臣鎌足に反応し → 不比等が好み → 不比等という言葉の意味はなんだ? → 自分で調べる

という何にも言ってないのに勝手にためになっちゃう状態になっていた。

ブログの書き手の側からすると、最も面白いことであることはこういうこと。また自分が誰かのブログあるいはサイト、あるいは全く別のモノからこういう「勝手にためになる」状態を引き起こせれば起こせるほど、自分にとって面白がれる。

だから、baohさんを含め他の人も勝手にためになっちゃえばいいし、勝手にためにしなければいいし、俺は俺で何かを勝手にためにする、あるいはしない。



とほぼ映画と無関係な話はこれでおしまい。


恋愛に一歩踏み出せない人、「メール来ないなー アドレス誰にも教えてないけど」「早く王子様に迎えに来て欲しいなー もう何年も男性と知り合ってないけど」「もうすぐクリスマス 彼女・彼氏ほしいー 特に何もしてないけど」

というような人にオススメしておきたい。ちょうど時期的にももうすぐクリスマスだしね。









今日の教訓







クリスマス
たまには一人で
過ごしたい





   と
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4 コメント

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では・・・。 (かえる)
2007-11-25 18:21:54
有言実行ということで、今年は1人で過ごしてみてください。
Unknown (baoh)
2007-11-26 00:20:25
ご紹介に預かりましたbaohです、どうもこんばんは(笑)いや、こないだの不比等の件は目からウロコでした。「比べることができない」ってのは観ればわかりますけど、「等」って字が「優れている」って意味を指しているのは知りませんでした。

で、その後何となく気になって「鎌足」の意味を調べてみたんですけど、それらしき記述は見当たらず・・・なんで豪族の出なのに「鎌が足る」なんて農民みたいな名前なんだ!?新たな疑問がわいてしまいました。責任とってください。
吉田修一 (ニコ)
2007-11-26 01:35:38
吉田修一の書く本がすごく好き
なんですけど、
「東京湾景」ドラマ化されてましたよね。
しかもえらく内容変更されて。

あれ一話しか見てないんですけど
よく吉田修一怒んなかったな
と思ってしまいました。

だから原作を超える映画なんて
そうないと思ってみてなかったんですけど
面白いんですね~。


吉田修一の書く、女性の心理的描写は
本当にリアルです。
そしてでてくる男が本当にかっこいい!
本人ももてるんだろうなというのが
伝わってきます。

すみません、
吉田修一に反応してしまいました

ふるちんは吉田修一の本読まれました?
どう思います?
ど~も~ (ふるちん)
2007-11-26 18:19:04
★かえるさん、

では、かえるさんもお一人でどうぞ(笑)

★baohさん、

こんな引用&リンク張り付けされるとは予想しなかったでしょう(笑)

>責任とってください。

じゃ、カラダでいいですか(爆)

調べてみると、鎌足は渡来人だったのでは?
という関係ないことを知ってしまいました。
責任取って下さい(笑)
「足」はどうやら「足りる」の意味で使っているようですね。

豪族だけに鎌が充分に足りているという意味なのか、「鎌」という言葉に別の意味があるのかも知れません。
もう勘弁して下さい(笑)

★ニコさん、

>しかもえらく内容変更されて。

そうだったのですか。観てなかったもので。

>よく吉田修一怒んなかったなと思ってしまいました。

原作者によるみたいですね。
映像化する際に全く文句をつけない人とつける人がいます。

ハリウッド映画なんかだと映画化権の中に
「好き勝手に映像化する」という文言があればもちろん原作者が文句つけられるわけありませんよね。
よく覚えてないのですが、スティーヴン・キングがなんだかの映画に激怒したとか。
しかし一番可愛そうなのは脚本家。
脚本を買い上げれたら、後はお払い箱。
映画の撮影現場にすら入れないようです。
(後に大ヒットした映画の脚本料が2千ドルだったなんて例も)

>だから原作を超える映画なんて
>そうないと思ってみてなかったんですけど

原作を読んでいないのでなんとも言えないですね。この映画については。
ただ原作を越える映像化作品は極めて稀だと私も思います。

「時計じかけのオレンジ」「ブレードランナー」
のような古いSFでしかも短編作品を映像化した場合、
当たりが多いような気がしますが。

>ふるちんは吉田修一の本読まれました?
>どう思います?

初期の作品は好きで読んでましたよ。
なんかの作品を読んでつまらなかったのでそれ以降は全く読んでないです。
「パレード」と「パークライフ」は秀作だったと記憶してます。

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