頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。』伊藤絵美

2019-08-26 | books
荻上チキのSession-22で紹介されていたので読んでみた。

著者は臨床心理士で、認知行動療法(CBT)という心理利用を専門にしている。CBTは、ストレスに対する方法で、大雑把にまとめると、ストレスになるような事柄に触れると、1.気分 2.身体反応 3.認知 4.行動の反応をする。気分と身体反応は変えられないが、認知と行動は自分の努力で変えられる、とのこと。CBTには、別のモデルもあって、それが浅いレベルの認知の自動思考と深いレベルの認知のスキーマに分けられて、みたいな話。

そして、実際にクライアントの実例を示して、CBTやマインドフルネスを使って治療の実際を教えてくれる。

方法論も面白いのだけれど、実例がとてつもなく面白い。背中の痛みが精神的なものだと言われてやってきた傲慢な内科医。よーく話を聞いてみると(なかなか話そうともしないのだけれど)、意外な事実が浮かび上がる。この治療の過程でCBTやスキーマやマインドフルネスの具体的なやり方が紹介されていて、それも面白かった。

自分自身の心のトラブルを何とかしたいと思ってる人がや、人の心に興味のある人にオススメ。マインドフルネスについて書かれている本はたくさんあるけれど、これはかなり良かった。


 


今日の一曲

サイダーガールで、「メランコリー」



では、また。


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