頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『縁』小野寺文宣

2019-11-08 | books
少年サッカーチームのコーチが少年の母親から言われる→28歳女性が彼氏から、感じが悪いと指摘される→息子が女子高生とホテルに行ったと彼女の親から激昂される→というような話が連作短編で繋がってゆく。

巧い。とっても巧い。面白い。とっても面白い。良い。とっても良い。

最初は独立した短編集かな?それならまあまあぐらいなのかなと思って読んでいたら、すべての話が繋がってる。それも絶妙な繋がり方で。

なんつーか、とにかくいいのだよ。

 「みんな、する話は同じなんだよね。本音は隠すとかそういうことではなく、他人の価値観で話しちゃうんだ。誰かが決めた価値観でね。まあ、これは僕も含めて、ほとんどの人間がそうだけど」

 「五十二歳。お肌の曲がり角を何度も曲がり、もはやどの方角へ向かっているのかもわからない年齢」


中に織り込まれている、「人間てそんなに悪くないよね?」という哲学がいい。人物描写がいい。そして台詞がいい。オススメ。
 

今日の一曲

KIRINJI  feat. 鎮座DOPENESSで、" Almond Eyes"


では、また。
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