どこの話か何の話かなんも知らんで見始めた。
場所はアルゼンチン(最初メキシコだと思って見てたが) 職がない中年おやじ。手製のナイフはさっぱり売れない。職は見つからない。故障している車を助けると、なぜか彼女の家の犬を貰い受けることになる。白くでかく、不細工な犬。彼がもたらすのは幸運なのか。
とにかく犬のボンボンがかわいい。不細工なんだけどかわいい。そして主役のおじさんの表情がなんとも言えない味がある。基本的には常ににこにこしているので無表情なんだがそれもまた味。
ラストはやや意外な終わり方をするので、この映画が何を言わんとしているのか分かりにくい。いやたぶん分からなくていいのだろう。感じ取った事を強引に書けば、
禍福は糾える縄の如し
人間万事塞翁が馬
ということを伝える一つの方法がこの映画なんだろうと思った。
閑話休題
きっとこの先こうなるだろうなと予想を全く裏切らない作品がある。予定調和的とでも言おうか。面白いのは予想通りなのにそれに文句を感じるどころか安心したり良かったと思ったりする人の心。人の心は本当に面白いね。深いね。