頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

映画『それでもボクはやってない』

2008-02-11 | film, drama and TV






痴漢冤罪を一つの例として、日本の裁判制度の問題点を浮かび上がらせてくれた。コンパクトにまとめてしまえば、10分で済むような話を140分に引き伸ばしているのだから、ダレるかと言うと、全然そんなことない。ある種のドキュメントを観ているような感覚に陥った。

観終わった後に「面白かった」という言葉で片付けたくなかった。観た時間が無駄か・有意義だったか?有意義だったという言葉しか出てこない。

キャスティング、テーマ、プロット、各シークエンスで描こうとすること。全てさすが脚本も書いた周防監督だ。


アメリカのようななんでもかんでも訴訟社会というのもかなり極端に良くない方向にあると思うし、日本のように有罪になると見込めないものなそもそも起訴しないというのも逆の方向に悪い。中庸という言葉は使い古されていて使いたくないが。

いかがなものかと思う、裁判員制度がついに日本で導入される。アメリカの陪審員制度とは違うので映画等で観たことのあるのと同じことが起きるわけではないのだが、そんな勘違いもあるようだ。

立法・行政・司法と一部の人間に任せておいてはいけないと、マスメディアは言うし、なーんとなくそんな雰囲気が人びとの間に漂っている(のだろうか?)

この映画も、司法を人任せに、お上任せにしてはならぬという教訓を観る人にきっと与えたことだろう。たぶん。

なんだかとっても疲れているので、これで失礼する。





今日の教訓





あ、あたし・・・
さわられましたあー!
って、あれ?
誰もいない。




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2 コメント

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1年前 (shun-ran)
2008-02-11 22:02:32
これを観たときに
裁判員制度になったらもっと大変!
とも思ったし
逆に変な法律や偏見で縛られるよりは
常識的な考え方で、裁かれるのもまたいいかなとも思ったことを思い出しました

主人公がだんだん本気に向き合っていくのが
印象的でしたね
周防さんってはずさないな~
あ、はずすほど作ってなかったか。。。
ど~も~ (ふる)
2008-02-12 13:35:05
★shun-ranさん、

>裁判員制度になったらもっと大変!

おっしゃる通り。自分に指名がかかったときどうやってさぼるか考えている人も多いでしょう(私も(苦笑)

>常識的な考え方で、裁かれるのもまたいいかなとも思ったことを思い出しました

・疑わしきは罰せず なはずなのに、ニュースで容疑者逮捕と報じられると、「ああ犯人捕まったんだ」とまるでもう決着したように思ってしまうのはいけませんよね(笑)
・合理的な疑いがない程度に、検察側は立証責任があるはずですが、「合理的疑い」というのはもしかすると常識の方がうまく働くのかも知れませんね。

主人公が最初はてきとーな感じだったのに、段々と真剣に取り組むようになったのは、周防さんの作りが上手いと思いました。
確かに寡作な監督ですが、多作が生み出すモノがよいとは限らないので暖かい目で見守りましょう(笑)一本に時間をかけて作ってるからみたいですけどね。

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