頭の中は魑魅魍魎

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『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』デイヴィッド・グラン

2019-11-20 | books
19世紀、アメリカ。ネイティブアメリカンのオセージ族は広大な土地を所有していたが、トーマス・ジェファーソン大統領に数百万エーカーの土地を手放すよう命じられ、カンザスへと移った。その後、結局政府は土地を割り当てることにした。その中でオセージ族が代わりに割り当てられたオクラホマの土地から、石油が出ることが分かった。裕福になったオセージ族を襲うのは、1921年から関係者が24人も殺害される事件。発足当初のFBIは解決できるのか。

めちゃくちゃ面白いドキュメント。殺人事件の謎を解く過程も面白いけれど、アメリカの狂ったような歴史も非常に興味深い。

19世紀、チェロキー族の保有地の一部を政府が買い上げ、4万2千の区画に分割し、なんと1893年9月16日正午に一番乗りしたものに与えると発表した。何日も前から何万もの人垣が出来、殴り合いながら突進して行ったそうだ。クレージー。

また、20世紀初頭、汚職まみれ、能力不足の警察や保安官に代わって、推理し尾行ししていたのは私立探偵だった。(ピンカートン探偵社は知っていたけれど、まさか捜査の補完をしていたとは)

というような歴史の話がてんこ盛り。そして事件の謎が解かれていくプロセスも良かった。ありそうでない、ドキュメント+ミステリーだった。


 


今日の一曲

フジファブリックで、「若者のすべて」



では、また。


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