「サトリ」(上下)ドン・ウインズロウ 早川書房 2011年
SATORI, Don Winslow 2011
トレヴィニアンの「シブミ」の前日譚を、「ストリート・キッズ」や「犬の力」が日本でも人気のドン・ウインズロウが描いたという。
1951年。父親代わりの日本人将軍を殺したとして巣鴨拘置所にいたニコライ・ヘル。アメリカ側から、中国とソ連の中を引き裂くためにKGBの幹部を殺すように頼まれる…
うーん。ドン・ウインズロウらしくない。描写が緩慢で面白い所を探すのに少し苦労する。「シブミ」が未読なのがいけないのだろうか。訳者による解説を読むと、独立した話なので未読でも構わないと書いてはあったが。「シブミ」を知っているマニアだからこそ楽しめるような気がしてきた。
ゆえに途中で投げ出した。上下で3200円は高い。しかも行間がスカスカなのでさらに高価に感じる。
とりあえず、先に「シブミ」を読んでみよう。トレヴィニアンなら映画「アイガー・サンクション」は面白かったし、小説「ワイオミングに惨劇」「夢果つる街」は楽しく読んだし。
サトリという文字を眺めていると、なぜかサトエリに見えてくる変な私だった。
では、また。
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) | |
トレヴェニアン | |
早川書房 |
ワイオミングの惨劇 (新潮文庫) | |
トレヴェニアン | |
新潮社 |
夢果つる街 (角川文庫) | |
トレヴェニアン | |
角川書店 |
サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ) | |
ドン・ウインズロウ | |
早川書房 |
参った参った。
ドン・ウィンズロウは、「ストリート・キッズ」は楽しんだのですが、「犬の力」も「フランキーマシーンの冬」も途中で投げ出してしまいました。
まだ「シブミ」も読んでいないことも思い出しました。しかし、「犬の力」はもう一度読もうかと思っています。