頭の中は魑魅魍魎

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『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』カーク・ウォレス・ジョンソン

2020-02-01 | books
大英自然史博物館のトリング別館で、非常に貴重な鳥の標本が大量に盗まれた。警察が解決出来なかった事件をアメリカのジャーナリストが解く。

物凄く面白かった。ドキュメント+ミステリー。(以下若干ネタバレ)犯人は留学中のアメリカの音大生で、フライフィッシングの毛針製作で有名。盗んだ羽や鳥を高値で売っていた。しばらく事件は発覚しなかったが、ある偶然から発覚し、逮捕され裁判にかけられる。しかし執行猶予がついてしまう。(なぜかまではネタバレしない)

という所までが本の半分。以降は著者が犯人にアプローチし、盗まれた鳥の行方を追う。インターネット時代らしい捜索が新しいドキュメントだなと感じさせる。

 

今日の一曲

ABCで、"The Look Of Love"



では、また。


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