本日午前、富山県から県庁、市役所、商工会議所、商工会さんなど、
商業をご担当されている行政・団体職員の方々と、一般企業の方々が、
私たちの千代尼通り商店街なかまちに視察におみえになりました。
当組合理事長がごあいさつさせていただいたあと、
私から、まちづくりの経過と現状を説明させていただきました。
現状のなかまち商店街は、空き店舗が残り1店舗というところまで来ています。
派手なナショナルチェーンのお店はありません。
地元の人間がやっている地道なお店ばかりで構成されています。
私たちのまちづくりは、やがて地中化工事の竣工をむかえて、
ハード事業としては一旦終息し、
ソフト事業、店づくりへとさらに比重が移っていくことでしょう。
ここに至ることができたのは、
過去のまちづくりの経験から脈々と受け継いできた
協力的な街の風土であり、
商業者としての意地と使命感の灯火が
まだ消え残っていてくすぶっているためだと思います。
私は「商店街の活性化」という話題になったとき、
そのひとごとのような言葉の響きが一番の課題だと、お話しています。
商店街の活性化とは、つまるところイベントや売出をやることで
解決するはずがないことは、誰もがよくわかっていることで、
結局はお客さまに支持される素敵な繁盛店が
いくつかあるかということに帰結してしまうのです。
商店街の活性化は、個店の活性化がなければ達成されません。
しかし、「個店の活性化」という言葉もまた、
私たち当事者が用いる言葉としてひとごとのような言い方に聞こえます。
個店の活性化は、個人の活性化です。
個人の活性化とは、自分の活性化です。
つまり商店街の活性化とは、自分の活性化である、
と私たちは自分たちの口から語らなくてはいけないのです。
視察のみなさんと街を歩きながら、
かつては空き店舗だったところにひとつひとつ増えていったお店、
新しく仲間になったお店をみながら、
あらためてありがたいな、と、
私にとっても感謝の気持ちを確認させていただきく機会になりました。
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