私たちの千代尼通り商店街にあるお魚屋さんが閉店しました。
数年前から身体のあちこちにガタがきていた70代半ばのお父さんが、
地域のお客さまの、続けて欲しい、という願いに応えて、
奥さまとごいっしよに営業を続けてくださっていました。
いよいよ限界、ということだったのだと思います。
いまでもとても繁盛しているお店で、
年末もお正月の準備でたいへん賑わっていましたし、
惜しまれながらの閉店です。
その知らせを聞いた地域の方々、そして我が家でも、
これからどうやっておいしいお魚にありつけるのかと、
本気で悩んでいるのが実態です。
スーパーの魚じゃダメ!という家庭は多いようです。
昨日私は、店休日でしたので、ぶらっと街に出たときに、
魚屋のお父さんと奥さまがおふたりでお散歩?されているのをお見かけしました。
おふたりの周囲は時間がゆっくり流れているような、
まさに肩の荷をおろされて、おだやかな表情のように見受けられました。
同じ商人のはしくれとして、後につづくわれわれも、
魚屋のお父さんように、商人として生き抜いたとお客さまに言っていただけるまで、
がんばりたい、がんばらねばと、思います。
いまはおいしいお魚を地域のお客さまに食べていただくためにと、
自分の身体がボロボロになるまでがんばってくれたお父さんに
心から感謝の気持ちを捧げたいとおもいます。