「叫びたし寒満月の割れるほど」2008

5月20日~6月23日までの「福岡事件」再審請求キャンペーン
情宣のための臨時ブログです

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「福岡事件の真実を明らかに!~61年間の無実の訴え」

2008年06月16日 | キャンペーン
 14日(土)は東京・水道橋のYMCAアジア青少年センターにて、講演・シンポジウム・コンサートを含むイベント「福岡事件の真実を明らかに!~61年間の無実の訴え」が行なわれました。横浜に引き続き参加したレイランダーが、感想を交えて報告します。

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 主催者・古川龍樹住職の開会あいさつに続いて、まずビデオの上映がありました。これは「叫びたし・・・」の句を最初に冠した2年前のキャンペーンの時に制作したビデオで、事件の概要・再審運動の展開など、当事者のインタビュー映像も交えて構成したもの。

 そのあと基調講演として、「福岡事件弁護団」団長の八尋光秀弁護士が壇上に立ち、福岡事件との出会いと、再審の展望、その意義が述べられました(こちらについては次のエントリーにて、八尋さんの書かれた原稿を掲載させていただきます)。
 途中、もう一つのビデオも資料として紹介されました。印象的だったのはその最後に、この日よりつい三日前に撮影されたという、病室のベッドに横たわる石井健治郎氏と古川住職のやり取りが出てきたことです。ここでも石井さんは、あえぐように「西くんは無実だ」とくり返しています。
 八尋弁護士の後に、「福岡事件再審運動を支援する学生の会」を代表して、九州大学大学院の大場史朗さん、西南大学の大島令子さんの挨拶があり、前半が終了しました。

 休憩をはさんで、シンポジウム「福岡事件から考える日本の司法、冤罪、死刑の問題」が始まりました。シンポジストは土井たか子さん、森達也さん、落合恵子さん。司会は関東学院大法学部の宮本弘典教授、コーディネーターとして八尋弁護士が同席しました。

 土井さんは出演者中、最も福岡事件との関わりが古く、1970年前後に遡るとのこと。初めて熊本に古川泰龍師を訪ねた時、まだ父親の袖をつかんで歩く子供だった現住職の龍樹さんを憶えているそうです。そんな話を聞くと、その運動が今に至るまで続いていることを感慨深く思うのは土井さんばかりではないでしょう。ただ同時に、今に至るもこじ開けることができない再審の扉の重さに、暗然たる気持ちにもなるのですが。
 ただ、森さんや落合さん、そして司会を務められた宮本教授らは、いずれも比較的最近この事件を知った人たち。そのこと自体、この運動の進展が新しい段階に入ったことを告げているようで、悲観的になるのは筋違いだとも感じました。
 森さん、落合さんは国家権力の無慈悲さを語り、しかしそれらが個人の悪意などに由来するのでなく、淡々と業務として遂行されていくシステムそのものを支えているのが一人一人の私達自身なのだということ、逆に言えば私達が変われば(変わりうるのだし)、道は開けるのだということを示唆していました。そのためには知ること、そして今日ここに集まった人たちが「知らせる」ことだと。
 八尋弁護士も同じく、ハンセン病訴訟や薬害肝炎九州訴訟などの裁判で国と対峙してきた経験から、「裁判官は本当は、国民の顔色をうかがっている弱い存在である─だからこそ冤罪の事実を広く知ってもらい、世論を喚起することが何より重要」ということを強調しておられました。宮本教授もこの再審は難しい、しかしやり続ける価値は大きい、このような会合が行なわれることに大いなる希望を感じるとまとめられました。

 シンポジウムの後にコンサートが行なわれました。
   
 横浜に続いて、鯉沼廣行さん、金子由美子さんの横笛演奏。そしてウォン・ウィンツァンさんのピアノ独奏。それぞれ20分ずつくらいで、正直もう少し聴いていたい気もしましたが(時間がおしていたので無理でしたが)、会場は音響も良く、お客さんは堪能できたのではないでしょうか。
 最後に学生の会の米盛勇人くんと、シュバイツァー寺の古川住職から閉会のあいさつがあり、会は無事終わりました。

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 会の運営を手伝った一人としては、狙いほどには人が集まらなかったことはちょっと残念でしたが、参加した人それぞれが何らかの気づき、あるいは手応えを持ち帰る会になったのではないかと思います。また僕自身、いろいろな出会いのある有意義な機会でした。出演者の皆さん、スタッフ関係者、司会を務めてくださった一色映里さん、YMCAアジア青少年センターの職員の皆さん、本当にありがとうございました。
 自分が現場に参加するイベントはこれが最後ですが、キャンペーンはこれから熊本、福岡と続きます。引き続きご注目願います。
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