福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

不思議な夢のお告げ.

2017-06-21 | 法話
丁度一年前の今日、不思議な夢のお告げを頂いていました。昨年の記録です。 私が四国遍路でどこかのお寺の本堂の下で経本を拡げて拝んでいました。其の経本には真言行者がいつもおとなえする金剛界五悔の「一切世灯坐道場いっせいせいとうさーとうちょう 覚眼開敷照三有かくげんかいふーしょうさんゆう 我今こ跪先勧請がきんこきせんけんせい 転於無上妙法輪てんにょーぶーじょうびょうほうりん 所有如来三界主しょうゆうじ . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・40

2017-06-20 | 霊魂論
「華厳手鏡」に性起は広く染浄(煩悩に汚れた存在と汚れてない存在)の諸法に通ずるや、また浄法に局るかを論じ、縁起は染浄に通ずるも、性起は唯浄法に限る所以を釈し、性起の性に㈠理性と㈡理行の性と、㈢理行果の三を合して性となす、の三種の義あり。 その中今「性起しょうき」の性は正しくは理・行・果を合せる性にして兼ねて前二意を含む、随ってこの果性より、佛果の応機仮用を現ずるを「起」となすが故に、性起は唯浄法 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・39

2017-06-19 | 霊魂論
即ち性起の性とは単なる理性にあらず、般若の大智と無相法界の理と不二冥合し、理行一如の如来の果体(覚りの結果)を性と名け、その果体の感に趣き機に応ずる用を起といふ。しかして此の性起門よりいへば、如来の大智は本来衆生の心中に遍在し、一切衆生、修生作佛をまたず本来出纏の果位に住するものにして、十界の依色心は果徳を具せる如来の妙用妙相である。性起品にかかる深趣を開説するが故に、八十華厳には此の品を如来出現 . . . 本文を読む
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今日の定例会模様

2017-06-17 | 開催報告/巡礼記録
今日の定例会模様 今日も快晴で心地よい風が吹いており絶好のお参り日和でした。強めの日光の下でいつものように七回一言地蔵さまや大師堂をお参りしましたが風が乾燥しているせいかまったく汗は出ませんでした。其れよりも不思議なことがありました。一言地蔵様の前でお賽銭も奮発して「仏縁に恵まれて救われる人が一人でも増えますように」とお参りしたところ、本堂の縁で座っていると突然「一緒にお経をあげていいですか」と . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・37

2017-06-17 | 霊魂論
また性起とはこれ性起品に説かれたる法門なるが性起品には如来無碍の大用を説かる。性起品第三十二之一に曰「如来性起正法、一切如来平等智慧光明所起、一切如来一味智慧、出生無量無辺功徳」 また性起品第三十二之二に曰 「一切諸の最勝の 清淨なる妙法身も處として至らざるなく、 諸法界に充滿す。 最勝の妙法身は 一切能く見る莫し、 衆生を教化せんが故に 導師爲に示現したまふ。 譬へば虚空 . . . 本文を読む
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隠徳あれば陽報ありの具体例

2017-06-17 | 法話
さきほど、エムイーシー丸和株式会社 代表取締役社長 田原 久義氏の札幌市奨学金への100万円寄付に対し、市から表彰されたとのニュースがありました。ニュースによると苦学していた父が奨学金の寄付を昭和56年からはじめ、親子2代にわたって毎年寄付をしているといいます。こういう父親の隠匿で子息の田原久義氏は父創業の零細企業を資本金4000万円従業員90人の会社に発展させることができています。隠徳あれば陽報 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・36

2017-06-16 | 霊魂論
なほ華厳経に於ける縁起と性起(縁起とは迷いの立場からこの世は縁によって成り立っているとみるもの、性起とは覚った立場でこの世をみればすべての現象は真理のあらわれであるとみるというもの)・・浩瀚なる華厳の文義も、要約せば縁起と性起の二門に摂尽し得らる。 即ち(華厳経の) 第一世間浄眼品より第三十一の普賢菩薩行品に至るまでは縁起門に属し、 第三十二寶王如来性起品は性起の幽秘を開設せるものである。 前三 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・35

2017-06-15 | 霊魂論
この智悲一如、理智円成の総体これ毘盧遮那如来である。されば華厳経は毘盧遮那と普賢、文殊の妙旨を開設せるものなりとも観られる。即ち二菩薩は毘盧遮那の別体にして、毘盧遮那は二菩薩の総体である。 しかしてかの入法界品をみるに、文殊菩薩、善財童子を引いて普賢菩薩の道場に赴き、文殊身を隠して其の相を顕さざるは、これ文殊と普賢の二聖円融の秘旨をあらわす、所謂「入法界」である。入は能証の智にして文殊と法界は . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・34

2017-06-14 | 霊魂論
かくのごとく因果縁起の挙体、理實法界の無自性の理である。即ち因果即実相、有即空、事即理にして、無二唯一なるがゆえに、事々無礙(個別と個別が融通無碍に存在する)の玄旨を成ずるのである。この無尽法界の実相を證見せるを海印三昧といふ。されば華厳所明の事々無礙の理は、空有相即、理事無碍(究極の真理は空であるということと個別の現象が融通無碍である)の理に依って成ずるものである。即ち海印三昧(仏が華厳経を説く . . . 本文を読む
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18日参拝の神社本地

2017-06-14 | おすすめ情報
18日参拝の神社本地。 1、貫前神社:御祭神は経津主神 (ふつぬしのかみ『日本書紀』では、伊弉諾尊が軻遇突智を斬ったとき、十束剣から滴る血が固まって天の安河のほとりの岩群となりこれが経津主神の祖であるとしている。 また葦原中国平定では武甕槌神とともに出雲へ天降り、大国主命と国譲りの交渉をされた。御本地は弥勒菩薩(注1))  (注1)神道集に「上野国一宮事:「そもそも上野国の一宮、抜鉾 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・33

2017-06-13 | 霊魂論
華厳経は釈迦如来海印三昧一時炳現の法門を開演せるものである。海印三昧の名は華厳経の賢首品に出で、其の趣意は性起品に説かれてある。海印三昧とは譬に約して得たる 名なるが、海面風息み波滅し水澄静なれば、天体万象炳然として印現するが如く、無明の妄風息み、湛然たる如来の心鏡に、一代度すべき衆生と、説くべき法門と、一時に印現し前後あることなきを海印三昧といふ。 妄盡還源觀(華厳経の注釈書)に「言う海印と . . . 本文を読む
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科学者の信仰・・4

2017-06-13 | 法話
・数学者 岡潔は小林秀雄との対話『人間の建設』で「仏教に光明主義(注1)というのがありますが、それは中心に如来があって、自分があるというのがはじまりで、私はそれがほんとうだと思っています。」とのべ、・数学者 末綱恕一も、仏教や西田哲学への造詣が深く、これらの思想を取り入れた独自の「数学基礎論」を展開、「数学でもギリギリのところは「無分別智(主観客観を分ける分別智を超えた絶対的な智慧)」が働いている . . . 本文を読む
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科学者の信仰・・3

2017-06-12 | 法話
・ノーベル物理学者 ハイゼンベルクはタゴールに仏教を学び、「日本の物理学者たちが物理学の発展に対して大きな貢献をしてきたのは、東洋の哲学的伝統と、「量子力学」が、根本的に似ているからなのかもしれません。 (ボストンでの講演)」とのべています。 ・ノーベル物理学者 シュレーディンガーも、「西洋科学へは東洋思想の輸血を必要としている。(生命とは何か)」とのべています。・伝聞ですが、ヨーロッパの物理学者 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・32

2017-06-12 | 霊魂論
されば唐の徳宗の代に般若三蔵(元の名をPrajnaプラジニャーという)この一品を訳出せしものは、かの四十華厳経である。随って文相廣漠義趣深奥なるも、且らく探玄記(華厳経探玄記。法蔵の著した華厳経(六十巻本)の注釈書)にこの一品を本質と末会徒に分てる説に依れば最初本会には、 釈迦如来舎衛城の祇樹給孤独園の大荘厳重閣講堂に住し、普賢、文殊等の五百の菩薩声聞乃至無量の天王等の眷属に囲繞せられ、獅子奮迅三 . . . 本文を読む
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金山穆韶師の「仏教における個体の観念」・・・31

2017-06-11 | 霊魂論
これ第六他化自在天会に十一品ある中、十地品乃至菩薩住処品の六品は因位の行相を説くも、佛不思議法乃至寶王如来性起品には佛果の境界を明かす、而もその果は因位と同会同処にて説かれたるより観るも、因果待対の果にして、絶対究竟の果にあらざるを釈述せられるものである。即ち不思議品等の所明は界位なりといへども、因人の所了なるがゆえに因分なり。またはいふべし、これ果位なりといへども、因位に待対して説ける果である . . . 本文を読む
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