福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

5月の高野山、奈良巡拝事前情報・・・その7

2010-04-30 | 法話
結縁灌頂について

灌頂は5種類に区別される(五種三昧耶、「大日経秘密曼荼羅品」)。

第一三昧耶は曼荼羅を遠くから礼拝供養させる。第二三昧耶は結縁灌頂のことで曼荼羅壇に入って投華得佛、有縁の尊号、印真言が授与される。第三三昧耶は受明灌頂、第四三昧耶は伝法灌頂、第五は秘密三昧耶。

このうち結縁灌頂は略出経に「一切衆生を悉く救わんがため、その器たると否とを論ぜず、尽く引入せしめ一度入壇すれば一切の罪障遠離す。」と説く。お大師様は弘仁十三年東大寺真言院にて平城帝、十四年には冷泉院にて嵯峨帝、天長元年には仁寿殿にて淳和帝に結縁灌頂をお授けになっている。

次第は先ず塗香、洒水、覆面、次に普賢三昧耶の印を受け「おんさんまやさとばん」ととなえる。三昧耶戒といい、これは真言行者の根本態度を誓うもの。

このとき「おんさんまやさとばん」ととなえるがこれは心・佛・衆生の三平等を信じますというもの(普賢菩薩のご真言でもあるが普賢菩薩は修行する金剛薩埵もあらわすので同じ御真言となっている)。

三昧耶戒の内容は1、正法を捨てない、2、菩提心を捨てない、3、法を惜しまない、4、衆生済度に務める、の4つ。次に内陣の大壇に導かれ投華得佛する(今はすべて大日如来に投華となる)。

次に小壇処において阿闍梨より三度五鈷を授けられ一印一明を授かる(省略も)。これが結縁灌頂の概略であるが要は勿体無い仏縁を頂き今後一身をなげうって衆生再度に務めますということがポイントであろうと思います。

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