民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

沖縄へ6 セーファーウタキ

2014-03-22 20:26:09 | 民俗学

 日常に紛れてウダウダしていると、いつまでたっても沖縄の記録かが終わりません。本当はその日のことはその日になのですが、なかなかそうはいきません。沖縄のことを書く前に、最近のことを少し記録しておきましょう。まず、XPのアップデートがなくなり消費税が上がるという事で、時流に乗ったわけでもありませんが、PCの新しいやつを買いました。タブレットにもなるのがいいと思い、小さめのノート&タブレットパソを。おかげで、ウィンドウズ8の勉強をしなくてはなりません。それから春ですね。友人が、イカナゴの佃煮を作って送ってくれました。それから、大ニュースですが、震災後三陸かき復興のためわずかの出資をしました。そしたら、牡蠣が出荷できるまでに育ったと、20個も生で送ってくれました。こんな大きな牡蠣になるほど養殖は復興してきているのを、おいしい味と共にいただきました。三陸の皆さんありがとう、頑張りましょう。

    

 さて、久高島から戻るとゆうべ泊まったペンションの方が、荷物を載せた車で待っていてくれました。そして、セーファーウタキの入場券を売っている道の駅のような場所までおくっていただきました。そこに荷物を預け、入場券を買ってセーファーウタキ(斎場御嶽)に向かいました。そこは琉球王国最高のウタキとされ、国家最高の神職である聞得大君(きこえのおおきみ)王の姉妹か妻が管理し、祈願をする場所でした。庶民は、入口である御門口(ウジョーグチ)までしか入ることを許されず、王も女装しないと入ることができない、女性が支配する神聖な拝所でした。上中の写真は御門口から久高島を拝する場所からとった写真です。この聖なるウタキから聖なる久高島を拝し、そのまた東の会場には遥かにニライカナイを臨んだのでした。そこから、奥へ進みむといくつかの拝所があり、最後に大きな岩が2つ合掌するように向かい合い、その間を人が通れるようになった何とも荘厳な場所に行き着きます。上右は岩の手前の貴人のお休み処と説明されていた場所です。そこを突きあたって右に曲がると、下の左のように人が通り抜けられる通路があり、その向こうに最高の拝所があります。下右がその拝所です。この場所もすごいのですが、ここにくるまでに、何か神を感ずるような場所がいくつもあり、最後にこの大きな岩の前に立つと、知らず知らず神が降りてくるような気がします。まさに神とは形としてあるものではなく、「感ずるもの」だとここへきて実感しました。しかも、この神は天皇家とはまったく別個な神なのです。天皇家とは全く別個な神をもつ人々がいるということを、天皇フェチの人々は知るべきだと強く思いました。

 セーファーウタキから道の駅に戻り、荷物を受け取って定期バスで那覇に戻るべく、バス停でバスを待ちました。そしたら、胡散臭そうな個人タクシーの運転手に声をかけられました。ここから抱腹絶倒のガイド(?)をしてもらったのですが、それは次回。

 


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