米大統領選の民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領は14日、激戦州の東部ペンシルベニアでそれぞれ集会を開いた。ハリス氏は「トランプ氏は米国民のニーズにどう応えるのか、何の計画もない」と批判。トランプ氏は物価高騰へのハリス氏の責任を追及し「史上最悪の副大統領だ」と攻撃、双方が舌戦を繰り広げた。
両陣営は激戦7州のうち、最も人口が多いペンシルベニア州を制することが勝利には不可欠とみて活動に力を入れている。
トランプ氏は8月、ノースカロライナ州で開いた選挙集会で、ハリス氏が大統領になれば物価が急騰して、生活の質が下がると主張した。
「ハリス政権になれば、エネルギー価格はヨーロッパをはるかに上回るだろう」
「我が国のインフレは2桁上昇して、生活の質は確実に崩壊する。この愚か者たちのもとで、生活の質は崩壊するだろう」
トランプ氏はこの集会で、「ハリス氏が大統領になったらどうなるかを想像する必要はない。皆さんは今すでに、悲惨な状況を生きている。これがさらに悪化する」とも述べた。
アメリカ・ハリス民主党は共和党候補のトランプ氏が11月の大統領選挙で勝利すれば、「プロジェクト2025」 履行による様々な問題が起きると警告している。
保守系シンクタンクのヘリテージ財団が作った「プロジェクト2025は共和党候補が大統領になった場合の政策提案で、教育省の解体や全米での中絶禁止、移民の大量強制送還、連邦職員の解雇など、保守的な政策の実施を求めている。 」
トランプ氏は3月、オハイオ州での共和党候補の応援演説で、自分が当選すれば中国の自動車会社が生産する車に100%の関税を課すとした。
その上で、もし自分が落選すれば、「この国は流血の惨事になるだろう。それは序の口だ」と述べ、アメリカの自動車産業で大量解雇が起きると予測した。
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