ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

烏岳 ~ 北壁D沢(仮称) ~ 2022 

2022-03-22 | 山登り

22・3・20 Sun  

前回の塩見岳に続き、今回も同じメンバーで予定をしていた山行計画は
天候不順により代案に変更。予てから気になっていた烏岳周辺の偵察へ
とこの機会に皆で行ってみることにしました。

取立山登山口(7:30)からトレースにのって鉢伏山(11:50)へ。そこか
ら今回の雪洞の場所を探しながら烏岳へと移動。

 

 

 

 

雲は多いですが視界は良好です。雪洞を掘る場所を決めたら先に
雪洞を掘っておきます、これから行く烏岳の偵察の前に。

 

 

 

今回の雪はかなり締まっているので、前回までのような感じで掘り
進んでゆくのはキビシい…、三人がかりで約2時間近くをかけてよう
やく完成…💦
洞内に宿泊装備等を置いて早速、烏岳の北壁へと出発(15:01)。

 

 

 

 

烏岳北壁の端に到着。北壁は大ざっぱに見て東側からみて仮称Ⅰ稜~Ⅴ稜
の凸部とA沢~D沢の凹部があります。そんな北壁に足を踏み入れてみると
視界イッパイに広がる氷瀑の景色が広がっていました(surprise)。

 

 

 

 

せっかくなので一番目をひく真ん中のバーティカルアイスの基部へ
行ってみました。僕にここを攀じれるだけの力があるなら登ってみ
たいところですが、今も、きっとこれからも、たぶんこうして眺め
るだけが僕の精一杯かなぁ…💦

 

 

 

 

烏岳北壁A沢の三叉滝の景観や氷の感触を満喫して、
次のポイントへと移動。

 

 

 

 

Ⅰ稜とⅡ稜間にあるB沢の氷瀑もステキです。Ⅱ稜とⅢ稜間にある
C沢の方の氷瀑は途中で切れていました、ザンネン。

 

 

 

Ⅳ稜の左側の氷瀑(上画像)と右側(下画像)にあるD沢まできたと
ころで、D沢右俣から烏岳北壁を抜けてみることにしました。水氷と
積雪のミックスのような感じなのと適度なスケール感とで、ここなら
今回の僕達の装備でも行けそうです。

 

 

 

 

 

K市さんのピッケルを拝借してダブルアックスでⅠ垣さんがリード。
墜ちない技術と気持ちがこちらにも伝わってきます。

 

 

 

1P×40mイッパイに延びたロープにタイブブロックで自己確保しながら
抜けた僕の次にラストのK市さんを迎え、沢筋の傾斜が緩んだところで
登攀は終了(17:00)。

 

 

 

終了点から左手にある仮称Ⅳ稜上部の長閑な雪尾根を辿って
烏岳山頂をめざして登ってゆきます。夕陽に煌めく九頭竜川
を眺めながら。

 

 

 

烏岳山頂(17:27)を経て雪洞へと戻ります。今回の山行はノンビリと
過ごすつもりだったのに、今日を振り返るともぅこんな時間になって
しまいました。

 

 

 

雪洞内で夕飯です。雪から水を作って、その水を沸かして温かい
飲み物で一息つきました。今夜のメニューは味噌味トンちゃん鍋
です。食材のニオイが洞内や衣服等につくところが玉に瑕ですが、
とても美味しい。各自が持参した大量のアルコールや‎Old Parrとの
相性もバツグンです♪
そんなことをして過ごしてしまった僕は早々に眠くなってしまい
ました…(22:30)

 

 

 

22・3・21 Mon 

五時に起床して朝飯の支度をします。今回の朝食はK市さんが担当してくれた
ホットサンドです。重いホットサンドメーカーや食材を担いできた気概がスゴ
すぎです。三人分を作ってクリームチャウダーと一緒に美味しくいただきまし
た。朝食を終えた後、登山支度をして烏岳南壁の偵察へ出発(7:20)。

 

 

 

 

烏岳の稜線から支尾根を下降してゆくと、どこか素敵な感じがする
烏谷源頭に下り立ちました。広大な雪原の景色の中にデブリのアク
セントがステキです♪

 

 

 

 

鉢伏山から大長山や烏岳への繋がりを、烏谷の真っただ中から
仰ぎ見ていると、自分が登山に求めている何かが目の前の景色
として広がっているような気持ちになります、うまく云えませ
んが。

 

 

 

 



当初の予定を変更して・1532北側に延びる尾根を辿って大長山へ
行くことにしました。この尾根の下部はなかなかの急登ですが、
雪が締まっていて快適に登り詰めることができました。

 

 

 

 

ときおり振り返り烏岳の山容の素晴らしさを目に焼き付けながら、
支尾根を登りきって大長山の山頂へ。

 

 

 

 

大長山の山頂に到着(10:04)。

 

 

 

大長山から鞍部へと下った穏やかなところ(10:28)で休憩♪
(鉢伏山へと向かう途中でN君パーティと会いました)

 

 

 

 

鉢伏山を登り返して雪洞(11:23)へ戻って装備を回収。あとは登山者で
賑わうトレースを辿って取立山(13:16)を経て下山しました(15:18)。

※時間も装備もあったので久しぶりに滑落停止をしてみました、の図。
これはこれで難しいけど、滑落停止との向き合い方を考える切欠になる
といいな。

今回は当初の山行が中止になり、当日の天候も良くなさそうな予報だった
ので、悪天候でも楽しめそうな”のんびりと宴会”山行のつもりでしたが、
結果オーライの内容になってよかったです。
今回もつきあってくれたK市さん、Ⅰ垣さんに感謝です♪