中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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PDCAを回す目標分解とは?

2009年11月20日 | 福田徹の経営

 皆様、おはようございます。今日は11月20日金曜日、私は中小企業診断士の福田徹です。


 マネジメントサイクル(PDCA)は、大きな目標を、少し頑張れば達成できる一人一人の小さな目標の積み重ねに細かく分解することによって、上手く回りはじめます。


 PDCAとは、Plan Do Check Act cycleの略であり、企業活動などにおいてP(計画)D(実施)C(評価)A(改善)の4段階を1サイクルとして、これを繰り返すことで継続的な業務改善を行う仕組みです。

 先日の記事では、「PDCA(マネジメントサイクル)を回すコツは計画のハードルを下げること」だとお話ししました。

 PDCAを回すためには、傾斜の緩やかな「らせん階段」を着実に登ることが大切であり、無理に走ったり傾斜を急にすることよりも、少しずつであっても着実に上に登ることが大切です。

 
 それに加えて、P(計画)段階で、個人が頑張れば達成できる小さな目標に、目標を細かく分解することによって、PDCAはより上手く回り始めます。


 たとえば、ある企業で12月末までにある製品の売上を100万円上げたいときに、

 「(11月上旬)メール・FAXでの宣伝100社、(11月中旬)メールしたのちの電話でのフォロー100社、(12月上旬から)電話で選別した見込み客40社への訪問×客単価10万円×成約率25%で達成する」

 というように分解して計画します。

 さらにこれを、

Aさんは得意先を選別し11月10日までにメールとFAXを100社に送信
 ↓
AさんとBさんとCさんが11月17日から20日までに100社に電話フォロー
 ↓
Bさんが11月23日までに営業マンの訪問計画を作成
 ↓
DさんとEさん(営業マン)は訪問計画を元に12月1日から20日までの間に見込み客40社訪問


 というように具体的に「誰が・何を・いつまでに」するのかを、予め計画の段階で決めてしまいます。


 このように、目標を達成するための具体的方策とその方策の目標をできるだけ予め細かく決めて、設定した目標を小さな目標の積み重ねに置き換えます。

 つまり、登場人物ABCDEのそれぞれにとって、少し頑張れば可能な小さな目標にまで、目標を分解して計画するのです。


 さて、登場人物それぞれに「少し頑張れば可能な小さな目標」が与えられていて、それぞれがその小さな目標を果たすことができると、C(評価)ではABCDEのそれぞれに達成感が得られます。

 この「少しだけ頑張って決めた目標を各自がクリア」する時の達成感こそが、PDCAを回す原動力です。

 さあ、組織の構成員の達成感によって、PDCAが回り始めます。


 PDCAが回り始めたならば、たとえ今回売上目標が達成されなかったとしてもC(評価)で、P(計画)やD(実施)を反省し、A(改善)で反省点を新たな計画に反映させることができます。


※関連記事とこの記事のカテゴリー
マネジメントサイクル(PDCA)を回す報告書とは?(見える化する)
PDCAを回すコツはハードルを下げること(目標ハードルを下げる)
PDCAを回す目標分解とは?(目標を分解する)
マネジメントサイクルをもう一回転させるPDCA報告会とは?(二回転目を回す)

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