中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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コーヒー無料イベントの意味~マクドナルド

2009年07月31日 | 福田徹の飲食業

 皆様、おはようございます。今日は7月31日金曜日、私は中小企業診断士の福田徹です。

 マクドナルドが先日行った(関東地区限定)時間帯限定のコーヒー無料キャンペーンは、都心部では大盛況だったようです。
 今日は、このキャンペーンがマクドナルドにとってどういう意味があるのかを考えてみたいと思います。


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 私は、今回のキャンペーンの意味を、マクドナルドがこれまでの客単価至上をやめ客数至上にうつるにあたっての、反攻の狼煙だと捉えています。

 なぜなら、今回の「コーヒー無料」が通常の販促キャンペーンだとは思えないからです。

 朝食時間のマクドナルドは、「朝マック」と呼んでいる時間帯別マーケティングが実施されています。5時~10時30分の、「朝マック」時間帯には通常時間より単価を抑えた朝食セットが導入されています。この朝食セットにはドリンクがついており、当然コーヒーも選択できます。

 また、100円マックなどの低価格メニューは、この時間帯ではデザートなどに限定されるため、コーヒーと組み合わせる低価格商品があまりありません。

 この2つの点から、この時間帯にコーヒーを無料にしても、客単価の向上や客数の大幅な向上にはつながりにくいと考えられます。

 さらに、先日の記事「マクドナルドは客数至上主義に戻るのか?」にいただいた友人のコメントによると、7/29・30の新橋のマクドナルド店頭では、「何も買わなくてもコーヒーがもらえます」と店員がわざわざ説明していたそうです。
 そして、その友人の見立てでは来店客の9割が、無料のコーヒーだけを注文していたということです。

 ここまで見てくると、マクドナルドは今回の「コーヒー無料」時の来店客から、売上を上げようとはさらさら考えていないことがよくわかります。

 つまり、マクドナルドには、他の目的があるということです。


 ここで、前回の記事マクドナルドは客数至上主義に戻るのか?でも指摘した、マクドナルドの戦略転換を考えてみます。

 前回の記事で私は、今年6月に3年5ヶ月ぶりの売上高前年割れを起こしたマクドナルドが、これを機会に客単価至上主義から客数至上主義への転換を図るのではないかと指摘しました。

 このことと、今回の「何も買わなくてもコーヒーがもらえます」と店員に言わせるイベント内容を併せて考えると、今回の「コーヒー無料」キャンペーンの意味がわかってきます。

 今回のキャンペーンはイメージのすり込みを狙うイベントです。

 ここで消費者にすり込むイメージは、「マクドナルド=無料≒安い」というイメージです。

 大きなイベントでお祭り騒ぎを起こして、マクドナルドの低価格イメージの狼煙がまずは関東で上がりました。次はどこでやるのでしょうか?


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