ブルーノートレベルで、人気の一角を担っているグループ、ザ・スリー・サウンズは、ブルーノートにアルバムを数多く発表していますが、その中でも写真の「ムーズ」と言うアルバムはスタンダードナンバーの曲を連ねていて、聴きやすくなっています。
特にラヴ・フォー・セールと言う曲は、ジン・ハリスの弾くピアノとそれに絡むウィリアムス・ドッティのドラムとアンドリュー・シンプソンのベースとのかけあいが、聴き手に統一感を与え、たまらなく心に残る曲になっている。
このアルバムは、全体に曲のテンポが良いが、その中でも唯一昔は良かったねと言う曲は、落ち着いたスローな曲になっています。
私がこの中でお薦めする曲はなんと言ってもグリン・ドルフィン・ストリートと言う曲で、この曲はピアノのイントロの弾きはどちらかと言うとゆったりとした流れが多い中ハリスのピアノは、軽快でテンポの良い愉快な曲に仕上がっている。
ザ・スリー・サウンズの特色が出ている代表的な曲であると思います。
また、ジャケットの女性は、ブルーノート創設者アルフレッド・ライオンの奥さんになる方です。
次回はジャマイカ出身のトランペッターを紹介します。
参考資料、東芝EMI(株) YOSHI
学生時代バイトしていたジャズ喫茶のエンディングテーマ曲が、ザ・スリー・サウンズとスタンリー・タレンタインのアルバム「ブルー・アワー」でした。A面の一曲目 I WANT A LITTLE GIRLのタレンタインのブルージーなサックスがJBLのスピーカーから流れると、ああ今日もやっと終わりだと思ったものです。ある意味最もブルーノートらしいサウンドといえるかもしれませんね。学生達は福生あたりで買った米軍放出のジャケットを着てバーボンとジダンの香りに酔っていたものです。
夕方から夜中までよくジャズの話で盛り上がりました。