大隅錦覆輪

貴重な大隅覆輪です

一時期業界から何故か姿を消しましたが
秋田の大棚や関東にて大事に栽培されており
最近チラホラ出てくるようになりました

以前のご紹介より５カ月
うちでは数鉢作っておりますが
最近ようやくこの木独自の作のかけ方がつかめてきたような感じです

やはり九州産ですので本来の大型に仕立てたいのですが
葉緑素の少なさや独特の朝日殿柄ですのでなかなか思うようにいきません
根も他の品種のように活発に動きませんし

今年は試に弱日でとにかく肥培してみました
木自体は伸びもせず全体的に大きくなったようです
日を取って肥培したいのですが、あっという間にはぜそうで

しかしこの木は朝日殿と違い、日を弱くすると紺が戻ってくる不思議な性質
風蘭を知るマニア好みの木かもしれません

駆け出し業者さんあたりに言わせると朝日殿に見えるようですし
まあ、蘭を右から左に動かしているだけでは無理もないですが

各言う私も　昔神奈川の業者さんから分けていただいた小さな割り子など
どう見ても朝日殿じゃんっと思っておりましたし
棚に来られる業者さんは皆　その木を見て朝日殿ですとニヤニヤ

しかし4，5年作ってやっと大隅らしくなり本領発揮
さすがに今では朝日殿と言う業者さんも皆無

結局フーランは信用有る人から買うのが一番です。

冷静に観察しますと朝日殿のように黄色くなく
白を基調とした斑ですので違いは歴然ですが。


和歌山より来た木



神奈川より来た木



秋田より来た木