深井動物病院からのお知らせ

堺市・深井駅近くの動物病院『深井動物病院』からのお知らせのブログです

首輪の締め付けには注意を!

2012年03月16日 | 病気や治療について
これはショッキングな症例です。
夜遅くに時間外でやってきました。
帰宅すると猫の首が切れているのに気づいてびっくりして連れてきた、とのこと。
市販のノミとり首輪の締め付けがきつくて首の皮膚に食い込んでいました。
ほぼ首の全周で損傷があり、特に下半分は完全に皮膚が壊死しています。
麻酔下で周囲の被毛を刈り、よく洗浄してから縫合しました。
残念ながら飼主さんの不注意が招いた悲惨な症例です。
以前にもいたずらで「輪ゴム」を首に巻き付けられて、同様に皮膚が壊死した犬の
症例を載せたことがあります。珍しいですがたまにあります。
他にリボンを付ける際に皮膚を引っ張り過ぎたり、長い毛を編んだりなどして
皮膚が壊死することもあります。
動物の体に何かを付けたり、着せたりする時は注意が必要です。


皮膚の全層が壊死して下の組織が見えています。


よく洗浄した後、縫合していきました。

酒に酔った犬!?

2012年03月16日 | 病気や治療について
まだ5ヶ月齢のプードルが意識も朦朧として起立どころか
体を起こすこともままならないフラフラの状態で来院しました。
午後の4時間程度、知人に預けていたらこうなった、とのこと。
それ以前に問題はなく、知人に事情聴くとウイスキーのボトルを
割ってしまい、床にこぼれたウイスキーを舐めたかもしれない、というのです。
犬にとってはかなりの刺激臭と思われますので、ウイスキーを舐めるとは
私も長年この仕事に携わっていますが聞いたことがありません。
かなり聴き取りしましたが、他に心当たりがなく、血液検査、レントゲン検査にも
異常はありませんでした。結局原因不明のまま、一晩預かって点滴をおこなうことに
しました。すると夜遅くにはふらつきながらも立ち上がり歩けるようになり、
日付が変わる頃には食餌も摂るまでに回復しました。
翌朝は元気も元通りで、無事退院となりました。
結果的に「飲酒による酩酊状態」だったのでしょうか??
身の回りには危険がいろいろあるものだなあ、といまさらながら思ってしまいました。