goo blog サービス終了のお知らせ 
育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



先日、Google Alertで何となくいろんなサイトを見ていると、どかの美容外科の女性医師の先生が「皮脂が毛穴に詰まる。だから、この皮脂を取らないと駄目」と言うようなコメントを書いていたのですね。

【毛穴に皮脂が詰まるって】

文章で書いていただけで、毛穴に皮脂が詰まっている状態を写真で見せていなかったので、どんな状態なのかは不明です。

が、この「毛穴に皮脂が詰まる」って話は、本当に根深いなぁって感じます。
「毛穴に皮脂が詰まる」って話を見る時に、次のようなことをどう判断しているのか?を一緒に見るようにしています。

  1. 皮脂とは何か?を書いているか?

  2. 皮脂とはどんな状態なのか(個体なのか、液体なのか)?を書いているか?

  3. 皮脂が詰まる状態ってどんな状態なのか?を書いているか?

  4. 何故皮脂が分泌されているのか?を書いているか?


ザっと上記のように4つ程度をどのように説明しているのだろう?と思って、そのサイトを調べるのですが、どのサイトもこんなことの説明はほとんど書いていません。

書いていてもせいぜい、「皮脂を取らないといけないけど、取り過ぎてもいけません」くらいです。
と思っていたら、KaoのサクセスのCMで、イラストですが皮脂が毛穴周辺に詰まっているのが表現されていました。

皮脂が毛穴に詰まるイラストは嘘

サクセスのCMを見ていると、毛穴周囲をビッシリ皮脂が覆っていて、「これで頭皮の臭いがの元になっているから取り去りましょう。」と言うようなCMですね。

このCMには2つ嘘があります。
1.皮脂は液体なので、毛穴周囲を覆うように固まった状態にはなりません。
2.臭いが出る元は、皮膚常在菌の影響によるものなので、皮脂を取っても臭いは消えません。そればかりか、取れば取るほど皮脂の分泌量が増えて皮膚常在菌の働きも活発になるので、臭いがひどくなります。

サクセスのシャンプーを売らんが為のCMなのでしょうが、どう考えても人が分泌する皮脂の役割を無視しているようにしか思えません。
一流企業が、こんな広告を出して良いのかなぁなんて思っています。

毛穴に皮脂が詰まるのではなく溜まる

頭皮の皮脂の分泌が増えている人の場合、マイクロスコープで見ると、まるで試験管に水が溜まっているように皮脂が毛穴に溜まっているように見えます。

水も皮脂も液体なので、溜まって見えるだけなのに、詰まっていると表現されてしまうのです。これ自体おかしいですよね。
また、マイクロスコープで見る時には静止画になるので、強いて言えば詰まっているように見えてもおかしくはないのですが、白く固まっているのではなく水のように透明なんですね。だから、どうしても詰まっていると言う表現には無理があるのです。

当然ですが、この状態を石鹸やシャンプーで洗うと取り去られるので、綺麗に皮脂が無くなり毛穴が開いた状態になったように見えます。翌日同じところをマイクロスコープで見た時には、皮脂が無くなり毛穴が開いた状態が維持されているなら良いのです。

ところが、24時間もすれば、元にように毛穴に皮脂が溜まったように見えてしまいます。取り去っても同じなんですね。
行うべきケアは、毛穴にある皮脂を取り去ることではなく、皮脂の分泌が正常になるような・ご自身本来の頭皮の状態を取り戻すケアのはずなんですよ。

と、このブログでいくら「皮脂は毛穴に詰まりませんよ。皮脂を取れば取るほど皮脂の分泌は増えますよ。」と発信しても、「毛穴に皮脂が詰まり臭いや薄毛の原因だからシャンプーで取りましょう。」と言う情報は減らないだろうなぁって思いますね。

なんせ美容外科の皮膚科医の先生までおしゃっている人がいるのですからね。


コメント ( 0 ) | Trackback (  )



« ウイッグ・エ... 薄毛とは、ど... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。