ルッツとフリップ

2010年08月08日 | フィギュア・スケート考察
どうも、ルッツがフリップよりも基礎点が0.3高くなるようですね。

色々なブログを見ていると、

「どちらがやりやすいかは、選手の個人特徴によるもので、ルッツの方が特別難しいということはない!」

などの記事を見るのですが、これは間違いです。

確かにエッジの左右をコントロールし、このルッツとフリップ2つのジャンプを完璧に使い分け物にするということは難しいことなのです。

それは、右手でも左手でも同じように自在に歯磨きができるということを想像してみると、スケート経験者でない方にも解りやすいかもしれません。

なぜルッツの方が難しいのか?

それは、人間はジャンプする時に、足の親指に力が入ればより跳躍しやすいということからしても、フリップが飛びやすいジャンプであることが明確です。

ルッツを飛ぶ場合、エッジの外側に乗らなければならないので、足の親指には殆ど力をかけられません!
その上、回転させる力をフリップよりも意識して周らなければなりません。


ルッツジャンプの方が得意だという選手は、
推測ですが、コーチが意識して、フリップよりもルッツジャンプの方を先に子供時代に教え込んだ可能性が強いと思います。
やりやすいままに任せて練習させてしまうと、人間はフィリップジャンプの方を先に跳ぶようになります。

箸を右手で持つように、子供時代に訓練された人は他の動作が左利きでも、食べる時だけは右手がつかいやすくなります。
「私はルッツの方が得意だなぁ」という選手は、意識して訓練された賜物なのです。

私は浅田選手に不利な改正ではありますが、ルッツの方が0.3ポイント上回るというのは妥当な改正ではあるなぁ・・・と思ってしまうのです。

まぁ、浅田選手に、ルッツジャンプを飛びなさい!という指令だとも思えますが。。。

もともと、フリップはそう飛びにくいジャンプではないので、
ルッツが飛べる選手ほど2つのジャンプを両立させられるということになります。


浅田選手の「バラード」などのプログラムでの最近のジャンプを見ていると、
慎重にすこしづつフォームを治している様子が伺えます。
アクセルに関しては、まだそれほど治っていないようですが、
その他のジャンプを飛ぶタイミングが少し速めになり、
滞空状態での姿勢が良くなってきました。
滞空状態の姿勢を少し立ち気味にすることで、着氷がエッジ全体でできるようになり、
チェックの姿勢も美しいものになると思います。

どんな改定があっても、浅田選手、怪我に気をつけて頑張って頂きたいものです!

人気ブログランキングへ ←応援ありがとうございます!

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みみ)
2010-08-08 23:54:57
いつも政治とフィギュアの記事興味深く拝見しています。
管首相の談話心配ですね。
もういい加減反日、自虐歴史観改めてほしいです。
ところでルッツとフリップの難易度ですが、私は大人から始めたスケーターなんですが、この2つのジャンプの飛びわけが難しいのはインで踏み切るのが得意な人とアウトで踏み切るのが得意な人がいるからだと思います。
私はフリップで非常に苦労したのでルッツなんてとてもとても・・・と思っていたのですがやってみると意外や意外、ルッツのほうが得意でした。
回転自体は他のジャンプと少し勝手が違うので慣れるのに練習がいりましたが。
大人スケーターのつたない技術と3回転なんてくらべるのもなんなんですが。
自分でやってみて初めてルッツとフリップの踏み分けの矯正に苦労する選手が多い理由がわかりました。
この2つのジャンプどちらも3回転飛ぶこと自体難しいのですが、どちらがやりやすいかは人にもよる・・・という意見もある一面を言っているように思います。
●みみさんへ (管理人)
2010-08-09 08:49:51
初めまして、コメントありがとうございます!

菅総理、仙石、どちらもおわび外交に向けて積極的なようで、韓国や中国が調子付いてきそうで怖いですね。
併合に対するおわびって言ってますけれど、戦争なんてそんなものですよ。
現に日本だって、色んな仕打ちを外国から受けていたんですから。

みみさんはルッツの方が得意なんですね。
珍しいタイプのように思いました。
でも、その方が得点も高いですし、有利ですね。
ルッツの方が難しいのは助走も回転もいうまでもないですし!
難しいのは、ルッツを飛んでいるつもりでも、最後の最後で親指にも力がかなりかかってしまいフルッツになってしまうことかな~と思います。

浅田選手は長久保コーチの元でルッツにどれだけ力を入れているのか、来シーズンあたりが見所だなぁと思います。