全日本ラリー 第4戦「ARKラリー洞爺湖」レポート
今シーズンの全日本ラリー選手権は、第2戦の四国ラウンドから3戦連続の
グラベルラリーが続き、その締めくくりとなるのが今回の「ARKラリー洞爺」。
ポイント係数が1.5となることもあり、シリーズ前半戦のヤマ場といえるでしょう。
ラリーはデイ1が北海道・洞爺湖の西側の4箇所の林道を2ループし、
デイ2では洞爺湖北側の留寿都村や真狩村に広がる3SSを2ループする
構成となっています。
ただし、デイ2には10kmを超すロングステージが控えるほか、
競技距離が初日よりも長く、最後まで気の抜けないラリーとなっています。
セレモニアルスタートが行われた金曜日には雨が降っていたこともあり、
ラリー本番の土曜日・デイ1はスタート直後こそステージは
ウエットな部分が見られたようですが、全体としてはドライの路面。
第3戦までシリーズリーダーの柳澤宏至選手/中原祥雅選手組(SUBARU WRX STI)は
先頭ランナーとして砂利掻きの役目からかタイムが伸びません。
さらに、SS6でリタイアしまうなどツキにも見放されてしまいました。
前戦のリタイアの影響のためでしょうか、
スタートダッシュに失敗した勝田範彦選手/足立さやか選手組(SUBARU WRX STI)も
デイ1後半のSS7、8で連続ベストタイムをマークしましたが、
デイ1は奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組(ランサーエボ)に11秒のリードを奪われてしまい、
2番手で折り返すこととなりました。
しかし「デイ2は最初のループが勝負」と話していた勝田選手は、
もちろん勝負を諦めていたわけではありません。
その言葉通り、デイ2最初の10.16kmのステージで奴田原選手/佐藤選手組との差を
6秒詰めるとSS10、11と連続ベストを記録して一気に逆転。
そのままの勢いで残り3ステージを走り切った勝田選手/足立選手組は、
今シーズン2勝目を獲得しました。
また、スーパーラリーで再出走を果たした柳澤選手/中原選手組はデイ2だけで
見れば最速タイムで駆け抜け、デイポイントの3点を獲得しています。
勝田選手、足立選手、WRX‐STI 元気です。
我々も負けずに頑張ります。