まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

「鞆の浦の魅力と可能性」イコモスを迎えてのシンポジュウム

2015-11-02 13:54:12 | 日常
平成27年10月31日
鞆の浦万葉の会の戸田会長からこの講演会のお誘いを頂き、神島一周が終わり次第福山に立ち返り参加しました。
開演5分前に県民文化センターに到着しました。中に入りますと入場料1000円徴収なのになんと定員520人の会場は下から上まで満員でした。
この種の講演会でいっぱいとは予想外でした。コメンテーターの藻谷浩介氏もあいさつの中で「私の講演会でこのように一杯になることは珍しい」と驚いておられました。地元の鞆の住民の方も多く来ておられたようです。
講演会の内容は
第1部 3者トーク 魅力と発送満載
発言者はグスタボ・アローズ(国際イコモス会長)海から見た港の景観はS場らしく感動した。
              現状は保護環境は非常に脆弱で危機感を抱いている。
、   陣内秀信氏(法政大学教授)
           ベニスや地中海の港町を研究しているが伴はそれに負けない素晴らしい価値を有している。

   藻谷浩介氏(日本総合研究所、主席研究員)
    古い街並みが残されていることに敬意を表する。
    架橋が出来、便利にはなったが発展した町は一つもない。 
 むしろ離島と呼ばれる島の魅力が再発見され人口が増えている。(弓削島,大崎島等、北広島町)

第2部 イコモス委員による鞆の浦視察報告
    世界各国から参加された委員13名が、先に福岡で開催された総会の後、鞆の浦に視察に来られその後この会場で    視察の報告をされた。
    役職も事務総長、名誉会長、理事会委員で国もカナダ、マリ、メキシコ、アメリカ、フィンランド、ブルガリア、スウェーデン、フランス、南アフリカ、ドイツ、ノルウェーと様々でいろいろな分野の専門家です。
その意見から思うに「鞆の浦」は世界的に見ても非常に価値のある港町で古代から現在まであらゆる施設がのこされていることに敬意を表する。
世界遺産の中には昼間はお土産屋さんだけで夜になると誰もすんでいないところもある。文字通り遺跡である。
鞆の浦は人々が生活し文化、伝統、お祭り等の伝統文化が継承されていることが素晴らしい。鞆の浦のすべてが世界遺産に相応しい。
港の機能(雁木、焚場等)も残っている、それに続く建物群の配置も価値がある。狭い路地、海辺の建物、少し離れた位置にある建物の配列も興味をひかれる。
今日の視察の時80年前の写真を見ても現在と変わらない景観が残されていることは壊れやすい木造建築物であることを考慮すればまさに奇跡的としか言いようがない。
現在は文化財と車とは共存できない。車両の道を確保するため、貴重な文化財壊すことなど論外である。車は郊外に留め歩いて観光するのが今の時代の有様である。
ともの街のすべてが貴重な文化財である。
以上のような意見が各委員からありました。

思うに「鞆の浦」の価値を知らないのは地元に住んでいる我々かもしれません。
日本国中各地の人々が世界遺産に登録するよう運動されているのに、その審査をするイコモスの方々が鞆の浦こそ世界遺産にふさわしいと言っているのに地元では今一つ盛り上がりがないのは残念なことです。
最近起業という言葉をよく耳にします。
世界遺産に登録され、多くの観光客が来るようになれば民宿というのはどうでしょうか。
鞆の浦の生活が体験でき、地元民の生の声が聞かれ、地元の人も収入になり生活も潤いになり、空き家の解消にもつながります。その家が漁師であれば船に乗り海から港や山並を眺めたり、漁業を体験できれば最高の休日になること間違いありません。いかかでしょうか
(壇上の右側の人達が視察報告されたイコモス委員の方々です。)
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神島(88ヶ所巡拝コース)一周

2015-11-01 22:15:24 | 日常
平成27年10月31日
我会のコースガイド本の作成のため神島一周調査山行に同行しました。
このコースは距離も28キロ余り、時間も8から10時間要しアップダウンもかなりあるので訓練山行によく利用し、前回の「コースガイド80」でも私が執筆しているので後輩から手助けを頼まれました。
このコースは1744年に今田慧弦により5年の歳月をかけて完成しました。久しぶりに歩いても変化にとんだ遍路道やいろいろな花々を楽しんで歩けました。住んでいる人たちとの心のふれ合い、多くの人たちによりこの遍路道が守られていることを感じました。無心にただひたすらに歩く。何も考えない出歩くことにより心に新しい力がわいてくる。座禅のようなものですね。充実した時間を持てました。
今回は中村口の神島会館に車を置き、午前7時に出発、帰ってきたのは午後5時15分でした。
時間がかかったのは記録を採るため全コースを正確に回ったこと。軌跡を残すためタブロイドに入力したり写真撮影するのに慣れていないため時間がかかりました。実際の歩行時間は前回と同様の7時間程度だと思います。
前回とあまり違いがありませんが空き家が増えたこと、美しい砂浜にある周兵衛庵のお店は閉鎖されたままでした。西側の農地も耕作放棄された田畑が増えていました。時間の経過とともに札所も老朽化したところもありますし、竹藪が茂って通行しにくいところもありました。いつか折を見て草刈りや伐採に行こうと思います。
何年振りに再会した友人とも一緒に歩け旧交を温めることが出来ました。充実した時間を持てるとなんだか得をした気持ちになりますね。
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