まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

木曽駒ケ岳(2956m)から空木岳(2864m」)縦走

2015-09-29 23:50:50 | 日常
平成27年9月25日から28日
木曽駒ケ岳も空木岳も日本百名山の著名な山です。しかし空木岳は木曽駒ヶ岳や宝剣岳から縦走するのに程よい距離にある山としか考えていませんでした。しかし空木岳は素晴らしく魅力ある山でした。空木岳は山頂部に鋭い剣を立てた様な三つの岩峰を有し、その山容の素晴らしさは何と表現すべきでしょうか。言葉が見当たりません。麓の木曽殿山荘から眺めたその雄姿はいまだ目に焼き付いています。標高差300mあまりなのに頭上に迫りくる急峻な岩峰の迫力は「驚愕、仰天、息を呑む」と表現すべきか、これでも言葉が足りない。辞書で調べるとふさわしい言葉がありました。
魂を揺さぶり、人の心を感動させる「驚心動魄(きょうしんどうはく)」という言葉がふさわしい。
時は満月、宵の口には月光で山頂を前面に浮かび上がらせ,夜半には静かに黒いシルエットでまことに幻想的な姿を照らし出していた。昼も夜も大きな感動を与えてくれました。山行中の3日間は予想外の好天にも恵まれ、素晴らしい紅葉とともに記憶に残る山行となりました。
また空木岳周辺は登山道もよく整備されています。険しい岩場には梯子や鎖が設けられ道標もしっかりしていて迷うことはありません。快適な岩稜歩きが楽しめました。下山コースの池山コースも露岩帯、ハイマツ帯、樹林帯と変化に富み多くの巨石群も目を楽しませてくれる。迷いやすく危険な大地獄の岩場も階段や、鎖、桟道が作られ登山道も広く紅葉した樹林帯も心地良く歩けました。途中の山小屋もきれいでした。地元の皆様の山にかける思いが伝わってきます。お蔭で楽しい登山が出来たことを感謝いたします。


今回は高齢者4人ですが、小屋泊まり、中央アルプスを縦走するゆったりコースです。25日20時40分福山を出発 。関が原近くの伊吹PAでゆっくり仮眠をとり、駒ヶ根に車を置き。バスとロープウエイを乗り継ぎ11時には一気に2600mの千畳敷に到達しました。千畳敷カールの色とりどりの紅葉や鋭い宝剣岳の白い岩壁を眺めながらお昼には宝剣山荘に到着。軽装で駒ケ岳を周遊し午睡を楽しみました。
翌日は5時に出発。一番に宝剣岳に登り14時過ぎに空木岳手前にある木曽殿山荘まで 展望や紅葉を愛でながら岩稜歩きを楽しみました。宝剣岳や空木岳、途中の峰々にも多くの危険な岩場がありますがヘルメットを着用しているのは我々だけでした。ツアーの団体さんも同様でした。事故がおきて後悔しても始まりません。安全にはいつも心掛けたいものです。
みんな大満足の山旅でした。
今回新発見がありました。歩く位置により歩き方が変わるということです。その人は毎朝地元の山に登り脚力を鍛え、最近ではクライミングスクールにも手を出しバランスを鍛えていました。歩くポジションは3番目、いつも遅れ気味でした。おしゃべりと足元に注意して慎重に歩くためだろうと思っていました。ガイドブックの時間より10パーセントくらい遅い。「早く歩きなさいと言いたいところですがこれは禁句です。一番早いのは事故なく自力で歩くことだからです。休憩のとき「歩くのが遅いのでちょっと先に行きたいという」許可した。それが結構速いのです。下山の時、危険なところも通過しあとは歩きだけになったのでその人に先頭を歩くように指示しました。初めは辞退しましたが訓練と思いやりなさいというとしぶしぶ了解された。歩き始めると案じたとうり意外と快調に歩くのです。しゃべらずに集中して歩きに専念しているからです。やればできるじゃあないですか。コースタイムより少し早いくらいの速度でしたから・・・・、ストックも使えるようになりました。本人も自信になったことでしょう。これも日ごろの訓練があればこそ出来たことです。、今日、今、その花が開いたのです。私も勉強になりました。
(写真は対岸の東川岳から見た空木岳の第一ピークです。山頂はこの後方にあります。山荘はこの下にありますが急峻で直下のため映っていません。)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 敬老の日に思う | トップ | もしも山で死んだら »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日常」カテゴリの最新記事