まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

盆灯篭と藤石君追悼登山報告書

2015-08-13 21:39:18 | 日常
平成27年8月13日
お盆の初日親戚等のお墓参りをしました。その時持参するのが盆灯篭です。
安芸地区のお墓には色とりどりの華やかな盆灯篭が奉納されとても賑やかでお盆の風物詩となっています。
初盆の時には白色の紙を張ります。
ことの由来は江戸時代、紙屋町の紙屋の娘がなくなり供養の為石灯籠を立てようとしましたが価格が高すぎるので代わりに竹で作ったのがはじまりとのことです
盆灯篭は1、5m位の竹の先を6角形に割り、それに赤、青、黄色などの色紙を張り金色の飾等を漬けたものです値段は500円から1000円程度。当初は安芸門徒がはじめましたが今は宗派を問わず飾られているようです。
でも最近は盆灯篭禁止というお寺もあり、そこでは40センチくらいに板の塔婆が使用されますから両方購入してゆきます。紙ですから燃えやすい、後始末に手間がかかる。エコの時代ですからすぐに捨てるのだから資源の無駄遣い等の理由が挙げられます。塔婆の方はお値段は150円から200円程度ですから経済的なメリットは人気があります。寺町のお寺では門前で販売されていましたからその人たちが後で回収されるのでしょう。広島の夏の風物詩ですから、華やかできれいで、情緒豊かな行事ですからこれからも続けてほしいものです。

それと今日は藤石君の追悼登山記録報告書と写真を掲載したアルバムが完成したので福山在住の仲間が藤石君の
奥様に会い直接手渡し写真の説明をしたそうです。
初盆のこの日に間に合って何よりのお供え物となりました。
奥様も喜んでおられたとのこと。良かったです。
トリコニーを知ったのも藤石君の事故が原因でした。
一時は台風13号の進路によっては計画の実施が危うかったのですが中国大陸に直進したため登山中は快晴の天気をもたらしてくてました。その後台風は熱帯低気圧に変わり再度日本に襲来、各地に大雨を降らせました。
また紀美子平では事故に関与したパトロール隊員の方にもお会いしました。
藤石君は我々の願い通り見守ってくれ、無事にトリコニーを登攀させてくれました。
事故現場をまじかに望むトリコニー2峰で供養することが出来ました。
まるで藤石君が我々の要望を知り、その通りになるよう仕組んでくれたようにさえ思いました。
信頼できるザイルパートナーとは言葉はいりません。ザイルの流れを感じれば相手が今何をしているかわかるからです。
今回の場合も同様です。藤石君とは幽明境を異にすれど心はしっかり結ばれているそのような気がしています。
初盆のこの日彼も家に帰りこの報告を奥様と一緒に聞いてくれたことでしょう。
                                    合掌
コメント
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