まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

奥穂高岳南稜・トリコニー訓練山行

2015-08-02 10:35:25 | 日常
平成27年8月1日
今月7日からの遠征に備え今日で4回目の最後の仕上げの訓練を天応岩場で行いました。朝7時と早い集合です。この岩場南面していてお日様が照りだすと岩壁が焼け、熱くてとても登れなくなるからです。
今日の訓練の目標は当日どうりの行動を確認するためです。
岩場を登山靴で登る。荷物を重くてきっちり、丁寧に足を置かないと登れません。荷物が重いので体を持ち上げるのに確実に支点をつかまないと落ちてしまいます。今日の訓練の最大の目標は懸垂下降です。A沢を下りるときにはザイルによる落石を避けるためザイルを袋に入れ、出しながら降りなければなりません。実際の懸垂下降の距離も50mザイルを2本結んで下降するのでその方法の確認。今日下降する3段ハングは40m余りで岩が被っていますので空中遊泳のようになります。懸垂下降の醍醐味です。平素では足がつけれる傾斜で安定した姿勢で下降するので気付きませんでしたが荷物がありハーネスから離れて支点をとリますが、離しすぎるとかえつてバランスを崩すことを体験しました。ピッケルの代わりに軽量化のためアイスバイㇽを持参するのでそれでうまくハーケン等が打てるのか確認しました。最後はテントの異常はないか。備品の不備はないか、組み立て方の確認をしました。参加メンバーは実力のある経験豊かな人ですがやり方は個人個人いろいろありますからその方法をお互いに確認し、技術を共有するためです。自分の安全は相手にとっても安心できるものでなければならないからです。この繰り返しにより信頼関係が醸成されます。
トリコニー登攀、A沢下降の担当者も決めました。あとは天候のみ。台風12号の行方が気になるところです。
それにしても今日の暑さは応えました。気温も35度とのこと。岩場ですからそれ以上の気温でしょう。熱い体を海水浴で冷やして帰りました。
台風と熱中症の戦いになりそうです。
(写真は懸垂下降時の落石防止のためザイルを手提げ袋に入れているところです。通常この場所では袋に入れる必要はありません。A沢を下る想定のための訓練です)
コメント
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