まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

天気講習会

2015-07-19 00:23:38 | 日常
平成27年7月18日
今日13時から16時まで福山市民参画センターにおいて天気についての講習会が開催され講師を務めました。参加者27名と多く、若い人も多くの参加がありました。
昔はラジオから気象通報を聞き天気図をかいた。今は其の必要性も薄れたためか放送時間も減少した。今はスマホに時代、参加者の4割が所持していました。レーダーにより上空の雨雲が映写され、天気がすぐにわかります。
天気図も入手できます。日本全国の山の天候、気温もすぐに入手できます。しかし町ではスマホがりようできても山では電波が届くところが少なく使用できません。
気象の知識があればより深く理解でします。電波が届かなくてもその推移は空を眺め、雲の流れから観天望気により知ることが出来ます。
今回伝えたいことは遭難の度に言われる「なぜ天候が悪いのに中止しなかったのか、」その判断はなぜなされたのか。その主な原因は、無知にある。経験のなさに由来している。
50年の山歴において、痛感する出来事が2つある。
一つは私の遭難騒ぎ。昭和42年の十方山事件。暖冬が一変して豪雪となり82名が遭難死したことがありました。下山が遅れてのは豪雪の怖さを知らなかったこと、無知が原因でした。
もう一つは平成5年の天狗沢遭難事故。朝鮮半島に寒冷前線が発達中なのになぜ強行したのか。気象判断の誤りです。
安全はすべてに優先する。無事に帰ってからこそ楽しい登山といえる。自然の猛威には人間はかなわない。天気の良い時、ご機嫌の良い時に登らせていただくとの心構えを訴えました。
低気圧の構造を理解し、その推移を考え対策を立てることの大切さを講義しました。
勉強してあとは現地で体感して学ぶ。この繰り返しの積み重ねです。今回の講義は私の遺言です。よく伝わりますように。
コメント
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